見切ラー

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登録販売者のこと

スーパーやドラッグストア、コンビニなどの食料品を販売している小売業では賞味期限が迫っている商品に割引シールが貼られていきます。

私がまだドラッグストアに勤めるまでは、お客側としてしかこの割引商品を見ていませんでした。

シールを貼る側になって、裏が見えてきました。

見切り目的で来るお客様

見切りの時間

賞味期限の近いものにシールを貼っていく仕事を、見切りと呼んでいます。

私の店舗では、見切りの時間は午後以降決まっていません。

その日の作業人数によって前日に社員が行程を組むのです。

スーパーなどでは20%から30%、そして半額というふうに段階を踏んでいることが多いと思うのですが、私の働くドラッグストアでは一日1回半額シールのみです。

スーパーで半額になるのは閉店数時間前のことが多いのだと思いますが、ドラッグストアでそんなことをすると売れ残る可能性が高いので15時前後にすることが多かったです。以前までは…

見切ラーとは

見切り狙いのみでくるお客様を、パート仲間で『見切ラー』と呼んでいます。

通常のお客様は、他の商品と一緒に数点購入されるのみです。

見切ラーは見切り商品のみを大量に購入していくのです。

中には積極的すぎる人たちがいて…。仕事に集中できなくなることがあります。

見切ラー①

その日は15時から私が見切り担当でした。

準備をして売り場に向かうと、高齢男性に声をかけられました。

👴「みんな待ってはるで

えっ!待たれるとやりにくいのになあ…。

嫌な予感しかせず、卵から順番にチェックを始めました。

パンに差し掛かった時、目に前に大量のパンを無言でバサッと置いてきた高齢女性がいました。

高齢男性と夫婦で、事前にカゴに取り込んでいた見切りになるであろうパンを差し出して、私に早く半額シールを貼れという指示です。

どう考えてもおかしな行動でしたが、その時は私はグッと我慢をしてシールを貼りました。

あまりに図々しい態度に驚きすぎて、お断りする判断もできなかったのです。

見切ラー②

以前から、15時見切りの時に出没していた中年夫婦。

学生バイトの子が見切りをしている時に、ご主人の方に後ろで腕組みして仁王立ちされ、シールを貼った瞬間に手が伸びてきて取っていく…。

奥様とご主人、従業員の両側に立ってまるで連携プレーのように次々と見切り商品を取っていきます。

もうとにかくやりにくくてしょうがない🌀

焦ると、やり残しなどのミスにもなりかねません。

半額商品はお買い得なので、購入したい気持ちはわかります。

でも、大人なんだから、節度を持って欲しいと思ってしまいます。

見切ラー③

常連の中年女性。

この方は図々しい行動はしないので、そこは節度あります。

ただ、毎日のようにカゴいっぱいの見切り商品のみを購入されるのでレジが大変なんです…。

スーパーのように割引バーコードもなければ、『シールをかざしてください』タイプのレジでもなく、

全て手動で半額処理をするのです。

レジが混んでいる時は焦る…。

レジ前を通って見切りコーナーまっしぐらに向かうこの方を見ると、来た…と思ってしまいます。

ある日、仕事帰りに立ち寄ったスーパーで偶然この親子を見かけました!

見切り待ちしていて、(見切りの掛け持ちすごすぎ…)と思ったので翌日パート仲間にその話をすると、

私は別のスーパーでもその人見かけたよ

と言っていました。

もはや主婦の鏡ですね。

見切ラー④

高齢男性で、ヨーグルトの見切りのみ買われる方がいらっしゃいます。

こんなにヨーグルトを買って、食べ切れるのかと思うくらい買われます。

先日、あるメーカーの商品が大量の見切りになっていたのですが、その商品をカゴに入れてくれていたので購入してくださってよかったと思っていたら、買わずに元の場所に返していました…

通称ヨーグルトおじさんとみんなで呼んでいますが、ヨーグルトおじさんが買うのを止めるのだから、美味しくないのだろうなあという結論に達しました。

時間変更に

またある時、私が15時からの見切りの日のことでした。

見切ラー①と②のダブル夫婦最強コンビが待ち構えていました。

高齢夫婦の方は、従業員の行動をずっと監視してガン見してる…。

もう恐怖すら感じてしまい、店長に相談をしたら見切り商品を一旦回収して裏でシールを貼ることに。

その商品回収の間も、見切ラー①の高齢女性は話しかけてきます。

いつものようにカゴにキープして 、

👵「これにシール貼って

店長にお断りするように言われていたので、丁重にお断りしました。

見切ラー②も負けてはいません。

ずっと定位置から夫婦で監視中…。

集中して仕事ができないので、見切りは一旦中断です。

30分ほど他の仕事をしながら待機していたら、見切ラー①は諦めて帰っていきましたが、見切ラー②はまだいます。

45分ほどしてやっといなくなったと思っていたら、店長が私のところに来てそっと言いました。

👨‍💼「一旦駐車場に行っていたようで、また店内に戻ってきてるみたい。

もうすごい執念…、我慢大会のようでした。

1時間経って見切ラー②は帰っていったので、退勤時間が迫っていた私は先輩パートさんにヘルプをお願いして2人係で急いで見切りを済ませました。

その日以来、基本は13時までに見切り開始になりました。

まとめ

値上げラッシュなので、家計のために少しでも安いものを購入したい気持ちは私も同じです。

でも、私たちに仕事に支障が出るほどの必死感は困ってしまいます。

時間変更してから節度ない見切ラーは、今のところ私は見かけていません。

きっと他のお店に行っているのでしょう…。

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