50代からの転職は“年齢の壁”にぶつかることが多く、挑戦する前から不安を感じてしまう方も少なくありません。
私自身も、登録販売者や介護事務を経験しながら『このままでいいのだろうか』と迷っていました。
そんな中で思い切って挑戦したのが、未経験からの医療事務。
応募は10回にものぼり、正直『もう無理かもしれない…』と諦めかけたこともありました。
それでも挑戦を続けた結果、最終的には自分の経験を活かせる職場に出会い、再スタートを切ることができたのです。
この記事では、50代未経験の私が医療事務への転職を目指し、採用に至るまでに経験したリアルな道のりをまとめました。
『未経験でも医療事務を目指したい』『50代での転職に不安がある』──そんな方に、少しでも参考になれば嬉しいです。」
10回応募してやっと掴んだチャンス
最初の転職活動では、応募してもなかなか結果が出ずに落ち込む日々が続きました。
それでも諦めずに応募を重ね、ようやく「ここなら働けるかもしれない」と思える職場に出会ったのです。
医療事務の資格を取得したのは15年前
15年前といえば、ちょうど末っ子が小学生になった頃です。
駅前にあった資格取得スクールに通学しながら、医療事務の資格を取得することにしました。
医療事務の資格は持っていてもあまりメリットはないことはわかっていたものの、未経験からの求人応募はハードルが高いと感じたからです。
その後、何度も求人応募をしました。
改めて数えてみたら、なんと10回も応募していたことに気付きました。
今回の応募は悩みましたが、これが最後の挑戦と決意して、応募することにしたのです。
10回中採用されたのは今回で4回目
これまで医療事務に挑戦して、応募したのは10回。
採用されたのはそのうち4回でしたが、条件が合わず辞退したり、実際に働き始めても人間関係が合わずに続かなかったり…。
さらに、資格を取ってからも書類選考や面接で不採用になることが何度もあり、「もう年齢的に無理かもしれない」と落ち込んだこともありました。
それでも応募を続けた結果、ようやく今回のチャンスにつながったのです。
50代の転職は「受かれば終わり」ではなく、その後に続けられるかどうかが大切だと痛感しました。
だからこそ今回の採用は、また一歩を踏み出す大きなチャンスだと感じています。
オープニングスタッフで再スタート!
今回採用が決まったのは、新しく開院するクリニックのオープニングスタッフでした。
長く通勤に悩まされてきた私にとって、自宅から近い職場というだけでも大きな魅力。
さらに「一から一緒に職場を作っていける」という点にも強く惹かれました。
新しい環境に飛び込む不安はありますが、これまでの経験を活かしてもう一度挑戦できることにワクワクしています。
ここから先は、オープニングスタッフならではの魅力や、応募を決めたポイントについてお話しします。
オープニングスタッフの魅力
暑い中の通勤に疲れていた先月半ば、indeedで検索していたら運命の出会いがありました。
自宅から近い医療モールで秋に開院するクリニックのオープニングスタッフの募集を見つけたのです。
一度は経験してみたいと思っていた、オープニングスタッフの仕事。
募集要項の内容にも心が惹かれ、応募を決めました。
今度こそ、2週間で辞めるようなことはせず、頑張ってみようと思えるような内容だったのです。
募集要項で心が惹かれたポイント3つ
①未経験可。優しい対応ができる方
もちろん経験者の方が優遇されることは間違いないでしょう。
しかし、優しい対応ができる方というところで、ドラッグストアでの接客経験が活かせるのではないかと感じました。
②シフト制でダブルワークも可能
理想としては、ドラッグストアと介護事務のどちらも辞めて、一つの仕事に集中することです。
しかし、人間関係などで合わないかもと思うと踏み切れません。
週1回勤務のドラッグストアは残したいと思っていたところにちょうどクリニックの休みと同じだったのは大きいです。
③掃除などの雑務は仕事内容にいれず、仕事が終わると帰宅可能
掃除などの雑務が嫌なわけではありません。ダラダラと仕事が終わらず、帰るタイミングが掴めないのは私の性格に合っていないのです。
2週間で辞めたクリニックがそうだったので、ここも大きなポイントに感じました。
介護事務と医療事務の違いを比べてみた
私はこれまで、登録販売者だけでなく介護事務としても働いてきました。
同じ「事務」という言葉がついていても、介護と医療では仕事内容や働き方の特徴が大きく異なります。
転職活動をする中で「どちらを選ぶのが自分に合っているのか?」と考えることもありました。
これから挑戦しようとする方にとっても、その違いを知っておくことは大切だと思います。
ここからは、私が実際に働いて感じた介護事務と医療事務、それぞれのメリットとデメリットについてご紹介します。
介護事務のメリットとデメリット
介護事務の最大のメリットは、「自分のペースで仕事ができること」です。
請求の時期である月末から月初10日頃までは忙しくなりますが、計画的に仕事を進めることができます。
一方で介護事務の最大のデメリットは、「圧倒的に求人数が少ないこと」です。
実際に今回「訪問看護の介護事務」を見つけたのですが、募集が急速に締め切られてしまいました。
見つけることが難しければ、応募することも難しいということになります。
医療事務のメリットとデメリット
医療事務の最大のメリットは、「求人数が多いこと」です。
経験を積めば、即戦力として採用されるチャンスも増えるでしょう。
求人数が多いということは、応募側も選択肢が増えます。
一方で私が感じる最大のデメリットは「正確さとスピード感を要する」ことです。
クリニックへは体調が悪い患者さんが来るので、待ち時間を少しでも少なくすることを求められます。
薬局事務でもそうでしたが、正確さとスピード感にはとても神経を使いました。
ここは特に気を引き締めてしなければならないことだと思っています。
通勤時間の短縮がもたらす3つのメリット
通勤時間は、年齢を重ねるほど大きな負担になります。
距離が短くなることで、次のようなメリットを感じられるようになりました。
1️⃣ 体力的な負担が減り、仕事にも集中しやすくなる
2️⃣ 浮いた時間を読書や副業など、自分の生活にあてられる
3️⃣ 通勤にかかる交通費が少なくなり、扶養内パートでは年収調整の面でも安心
ここからは、私が実際に体験した「通勤時間の違いが生活にどう影響したか」を具体的にお話しします。
メリット① 体力的な負担が軽くなる
仕事をするうえで通勤時間はとても重要です。
現在私が勤めるドラッグストアは原付バイクで7分ほどです。
3年間の勤務で一度だけ徒歩で行ったことがあります。
雪で道路が凍結したため、原付バイクは危ないと感じたからです。
実際に目の前で原付バイクや自転車が転倒するのを見かけました。
悪天候でも徒歩圏内で通える職場なら、安心して働き続けられます。
体力的な負担が少ないことはもちろん、通勤トラブルの不安が減ることで仕事にも集中しやすくなるのです。
メリット② 時間を有効活用できる
介護事務の方は自宅から駅まで原付バイクで5分、電車で15分、さらに駅から事業所まで徒歩7分です。
電車の乗り換え等の時間も入れると40分かかります。
最近は人身事故や天候などで電車の運転見合わせも多いので、電車通勤は常に不安を感じます。
その点、自宅から近い勤務先であれば、移動にかかる時間や不安を大幅に減らせます。
通勤時間が短くなったぶん、読書をしたり副業の時間にあてたり、ゆっくり家事や休息の時間を確保できるのは大きなメリットです。
メリット③:通勤費が年収に与える影響も小さくない
扶養内パートとして働く場合、通勤費の扱いも無視できません。
税法上は通勤費は 月15万円まで非課税 ですが、扶養内の「年収の壁(106万・130万など)」を考えると、制度によっては通勤手当も年収に含まれる場合があります。
例えば、130万円の壁を意識するなら、通勤手当も含めた総支給額で判断されることが多いのです。
私自身も、電車通勤で毎月1万円ほどの定期代がかかり、年間にすると十数万円の差になりました。
パート収入が限られる中で、この差は家計にとって地味に響く部分です。
だからこそ、通勤費を抑えられる=収入を守れる ことにもつながると実感しています。
※制度や勤務先によって扱いが異なる場合があります。実際に働く際はご自身でご確認ください。
登録販売者の仕事と将来への不安
登録販売者の仕事にはやりがいを感じています。
ただ、50代からの働き方を考えると「この先も続けられるのだろうか」という不安もあります。
現場で感じる課題をここで整理してみたいと思います。
登録販売者の仕事への考えや不安について
登録販売者の仕事は好きです。
しかし、あまりにも職場環境に左右されてしまいます。
登録販売者として働くうえで、最も多い環境はドラッグストアでしょう。
昨今は、ドラッグストアが乱立してきています。
私が今のドラッグストアに勤めだしてから、3年間で他社の新店舗は4店舗増えました。
調剤薬局併設型のドラッグストアが増え、どんどんスーパーのように広範囲な業務を扱うようになってきています。
ドラッグストア併設の調剤事務での登録販売者を目指そうと思っていたのですが、なかなか求人のご縁がありませんでした。
人件費はどんどん削減され、納品は追いついていません。
最低賃金が上がることでますますこの問題は深刻になっていくと思っています。
介護事務で直面した人間関係の壁
介護事務の仕事自体にはやりがいを感じていましたが、人間関係の影響は大きく、思うように続けられない現実もありました。
ここでは、実際に私が直面した壁について振り返ってみます。
介護事務の仕事のやりがいと、人間関係が仕事の継続に与える影響
介護事務の仕事も好きです。
入社した時は正社員事務さんのサポートとして週2程度の勤務で良かったのです。
それが正社員事務さんが本部へ異動となり、週2の私だけでは仕事はとても追いつかず、フルタイムの未経験55歳の人が新たに採用されました。
この55歳の人は、一言で言えば「介護事務は合っていない」人です。
簿記2級を所持している経理経験者なので、経理の仕事はできるのだと思います。
介護事務は常に法改正がある介護保険を勉強し、段取りよく動かないと大きなミスにつながります。
私はフルタイム事務さんが入社したので訪問看護の事務から居宅介護支援事業所の事務へと異動になりました。
居宅介護支援事業所は同じ事務所内にあります。
1人ケアマネさんのお手伝いをするのですが、信頼関係が保てないと感じて退職を決断しました。
おそらくご自身で入力ミスやデータ削除をされていると思うのですが、「事務所内の誰かが悪意を持ってデータを消している」と思っているのです。
事務所内の誰かとは、私が一番可能性が高くなります。
直接言われたわけではありませんが、信頼してもらえなければ仕事はこの先難しいと感じてやる気も下がってしまいました。
介護事務の仕事は、身内に介護が必要になった時に役立つ知識がたくさんあります。
やりがいも感じていただけに残念ですが、通勤も遠いのが決め手だったのは確かです。
まとめ|50代からの挑戦は無駄にならない
これまでに10回以上医療事務の求人に応募し、採用されることもあれば、落ち込むような不採用もありました。
何度も挫折を経験しましたが、今回の採用は特に嬉しく、「これが最後のチャンスかもしれない」と思っています。
50代だからこそ、これまでの人生経験やスキルを活かし、新しい職場での挑戦に自信を持って取り組んでいきたいです。
ドラッグストアや介護事務で培った接客や事務の経験を、今度は医療事務でも活かし、患者さんに寄り添える存在を目指していきます。
年齢を重ねると転職が難しいと感じることもありますが、諦めなければ道は開けます。
私と同じように転職を考えている50代の方々に向けて、「何度でも挑戦することの大切さ」を伝えていきたいです。
これからも医療事務としてのスキルを磨き、新しい環境で信頼される存在になることを目標に、精進していきたいです。
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