50代になってから未経験で登録販売者として働き始めた私ですが、実はその前に調剤事務の経験もあります。
当時は登録販売者という資格を知らず、調剤事務としてスタートしました。
ドラッグストアと調剤事務、両方を経験したからこそ見えた「仕事内容や雰囲気の違い」を、私の体験談を交えてお伝えします。
✅ これから登録販売者の試験を受けてみたい方
✅ 試験には合格したけれど、まだ働いたことがなく不安な方
✅ 登録販売者といえばドラッグストア?と思っている方
このように思われている方へ、少しでも参考になれば幸いです。
登録販売者の仕事:働く場所での仕事内容の違い
登録販売者試験に合格したら、まずは求人検索をするでしょう。
求人の多くはドラッグストア勤務ですが、最近ではスーパーや家電量販店、コンビニなどの求人も増えてきています。
同じ登録販売者でも、働く場所によって仕事内容は大きく違います。
求人を見るとドラッグストアが多いですが、実際に働くと何が違うのでしょうか?
ここでは、私が経験したドラッグストアと調剤薬局の仕事内容の違いをお伝えします。
ドラッグストアでの仕事内容:品出し・レジ・接客(💪体力勝負)

最初に、登録販売者が一番多く働いているドラッグストアの仕事内容についての紹介です。
ドラッグストアでは市販薬だけではなく、化粧品や食品、日用雑貨などの様々な商品が販売されています。
作業割り当ては毎回社員が作成し、時間ごとに決まった作業を行います。
午前中は、納品された商品の品出しから始まることが多いです。
日配といって、冷蔵品やパン・卵などを品出しをして、それが終わると日用雑貨や食品・飲料などの品出しをします。
品出しでの飲料や紙製品は特に重く、腕や腰にずっしりきます。
私は、帰宅すると甘いものがつい欲しくなって食べることも多いです😂
レジ業務や商品の補充、カートの回収や掃除もあって、店内でお客様に商品のことを尋ねられたらその都度対応が必要です。
お客様に『○○どこ?』と声をかけられることも多く、作業の手を止めて案内するのも大事な仕事。
ご案内して作業場所に戻ると、「あれ、今どこまでやったっけ?」ということもしばしばです😅
体力勝負の仕事が多めですが、その分感謝のお言葉をいただく機会も多く、そんな時はやりがいを感じています。
調剤事務:レセコン入力・窓口対応(💻スピード&正確さ重視)

調剤事務は、その名の通り事務作業が中心です。
体力的にはドラッグストアよりも楽ですが、その分、入力や確認の細かさに気を遣います。
初めてこられた患者さまには、アンケートを書いていただく必要があります。
お名前、ご住所、電話番号、既往歴や現在服用中のお薬はないか、処方薬はジェネリックでも良いかなど、細かい部分も書いていただかないといけません。
ジェネリックにしていただくと、薬局としての点数が加算されるのですが、
👴「わしゃ、ジェネリックは好かんから先発品にしてくれ」
という患者さまも意外と多くいらっしゃるので、ご要望はしっかりと確認する必要があります。
レセコンも、もちろん初めての患者さまは入力する情報が多くなります。
保険証や医療証、生年月日や男女の入力ミスがあると、後日レセプト請求での返戻の対象となるのでここは全集中🔥
盲点なのは性別で、ついスルーしてしまって女性なのに男性になってしまっていることも結構あって、(あれぇ💦大変失礼しました💦)と心の中で思いながら修正します。
薬袋の印刷も地味に大変。
袋に直接印刷している薬局もあれば、紙に印刷をして透明の袋に入れるところもありますが、紙に印刷の方が圧倒的に早いです。
また、時間帯や休み明けは患者さまが多くこられて混雑してしまいがちですが、できるだけお待たせしないよう、スピード感も重要になります。
ドラッグが“体力勝負”なら、調剤は“正確さとスピード勝負”。
どちらも大変ですが、求められる力がまったく違うのが面白いところです。
現場の雰囲気の違い
実際に働いてみると、ドラッグストアと調剤薬局では現場の空気感がまったく違います。
ドラッグストアでは常にバタバタしていて、スタッフ同士の連携が命。
レジ応援ひとつにしても、空気を読んで呼ばれる前にサッと入ることで、スムーズにいきます。
一方調剤薬局では薬剤師さんが中心で、事務は最初に患者さまから薬剤師さんへの橋渡しの役割。
落ち着いた雰囲気にもみえますが、実際は緊張感が走る場面もあります。
たとえば処方箋が立て込んでいる時に質問をすると、『後にして!』とピリッと返されることもあり、声をかけるタイミングに気を遣います。
この雰囲気の違いが、そのままクレームの内容にも表れているなと感じました。
では、実際にどんなクレームが多いのかを比べてみましょう。
ドラッグストアVS調剤薬局:クレーム対応の違い
どんな職場でも接客にクレームはつきもの。
でも、働く場所によってその内容や傾向はちょっとずつ違いますよね。
ここでは、ドラッグストアと調剤薬局、それぞれの現場でよくあるクレームとその背景を見ながら、「あるある!」と思える事例や気をつけたいポイントを紹介していきます。
ドラッグストアで多いクレーム
ドラッグストアでよくあるクレームはこの3つです。
1️⃣レジでの接客態度
2️⃣商品のプライス違い
3️⃣レジでの待ち時間
レジでの接客態度は、実はかなり見られてます。
閉店間際でバタバタしていると、ついそっけない対応になってしまいがち。
でも、「急かされた」「不愉快だった」と思われると、すぐにクレームに繋がってしまいます。
それから、濫用の恐れがある商品(睡眠改善薬など)を買われるときの対応もデリケート。
こっそり他の商品に紛れ込ませているお客様もいて、その気持ちも理解できますよね。
でも、
- 「どんな時に飲んでますか?」
- 「週にどのくらい飲んでますか?」
- 「結構飲んでますね!」
みたいに詰めてしまうと、一気に空気が悪くなります。
お客様が気まずくなって、最悪「もう買いません」と言われてしまうことも。
プライスの違いもよくあります。
特売や物価の変動で値札とレジ価格が違う、なんてことは日常茶飯事。
もちろん、指摘されたときは真摯に対応するしかありません。
レジの待ち時間も大きなクレーム要因です。
- 「バスの時間に間に合わない」
- 「休憩時間が終わる前に戻りたい」
- 「体がしんどいから早くしてほしい」
こちらも焦って、間違えたり対応が雑になると悪循環。
お互いにイライラしてしまわないよう、冷静さが大切です。
調剤薬局で多いクレーム
調剤薬局で多いクレームはこちらの3つです。
1️⃣処方箋ができるまで遅い
2️⃣先発品希望が無視された
3️⃣薬が違う(取り違え)
処方の待ち時間は、どんなに事務がテキパキ動いても、最終確認が薬剤師さんなので、どうしても時間がかかることがあります。
特に土曜日は混みがちで、「まだですか?」という声が増えてしまいます。
先発品希望なのにジェネリックが出てしまった場合、特に気にされる方にとっては大問題。
過去に同じ方に続けて2回ミスをしてしまい、お叱りを受けたこともありました。
薬の取り違えは一番怖いクレームです。
実際に薬剤師さんが同じ薬を間違え続けて、事務側が気づいて何度も伝えた…なんてこともありました。
チーム内の連携ってほんとに大事ですね。
それぞれの職場で大切なこと
ドラッグストアは、臨機応変に動きながらも丁寧な接客の両立がポイント。
品出しやレジ対応に追われながらも、お客様からの質問に即座に答える“効率と接客力の両立”が求められます。
調剤薬局では、正確さと落ち着いたスピード感が何より大切。
入力や薬の確認を焦ってしまうとミスに直結するので、「いかに正確に処理できるか」がポイントです。
どちらの現場にも違った難しさがありますが、共通して大切なのはやっぱり「お客様の立場に立ったひと言」が言えるかどうか。
相手の気持ちをちょっと想像して、言葉を選ぶだけでもクレームはぐっと減ります。
焦らず、でも誠実に。そんな対応が、信頼につながっていくのだと日々感じています。
ドラッグストアと調剤薬局で働いて感じたメリット・デメリット
ドラッグストアと調剤薬局では、クレーム対応の違いだけでなく実際に働いてみるとそれぞれに良いところ・大変なところがあります。
ドラッグストアの場合:
💡幅広い商品やお客様に接するので、接客力・販売経験は多め
💡就職先や求人数が多く、転職もしやすい
→(実際に求人サイトで“登録販売者”と入れるとたくさんヒットします)
⚠️推奨販売のノルマを課される場合がある
⚠️立ち仕事が多く、体力的にはキツい場面もある
調剤薬局の場合:
💡基本的に座り仕事が多く、体力的にはラク
💡薬剤師さんの元で医薬品・処方箋関連の専門知識が学べる
⚠️市販薬の販売が少なめだと商品知識が身につきにくい
⚠️登録販売者の実務経験(販売経験)としてカウントしにくいこともある
→(求人によっては“調剤のみ”は経験年数に含まれない場合があるので要注意です)
まとめ|ご自身に合った働き方を
ドラッグストアと調剤薬局、それぞれに良さも大変さもあります。
大切なのは「どちらが良い悪い」ではなく、自分の性格やライフスタイルに合った働き方を選ぶこと。
たとえば、バリバリ現場経験を積みたい人、子育てと両立しながら働きたい人、それぞれに合う場所は違います。
最近は、調剤薬局併設のハイブリッド型ドラッグストアも増えてきました。
調剤事務をやりながら、ドラッグストアでの登録販売者業務を担当することも可能です。
あなたは“経験を積みたい派”ですか?それとも“無理なく長く続けたい派”ですか?
ご自身に合った働き方を考えるきっかけになれば嬉しいです。
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