お薬コーナーで補充をしていると、高齢男性に話しかけられました。
👴「くしゃみが止まらないので、お薬が欲しいのですが」
かしこまりました👩
風邪薬・鼻炎薬コーナーへと移動しました。
くしゃみと鼻水の症状
鼻炎薬をご案内
まずは、お客さまにお伺いしました。
👩「何か他に服用されているお薬はございませんか?」
お耳が遠いようで、何度か聞き直されました。
👴「この風邪薬を飲んだ時は、よく効きました」
そのお薬は、こちらです。
確かにこのお薬は、前店長にもお勧めだと教わりましたが…。
質問の仕方を変えてみました。
👩「病院のお薬は飲まれていませんか?たとえば高血圧のお薬など…」
何度かお伺いしてもお話が通じないのか、ちゃんとした答えが返ってきません。
お客さまにお待ちいただいて、🐴社員に聞きに行きました。
🐴「くしゃみや鼻水が出るようだったら、鼻炎薬の方がいいのではないですか?」
鼻炎薬といえば、第二世代のお薬かな?と思って、アレグラ・アレジオン・クラリチンのご説明をしました。
鼻炎薬自体を飲まれたことがないのか、しっくりこないようで風邪薬の方を気にされています。
👩「特にお熱などがなければ風邪薬はたくさんの成分が入っておりますので、鼻炎薬の方をお勧めいたします」
と申し上げたら、
👴「少しみてみます」
と言われました。
私も一旦その場を離れて、他のお薬を見ていたら、小青竜湯が目に入ったので、そちらもお持ちしてみました。
👩「こちらは漢方薬で、鼻水に効果が期待できるものですよ」
と申し上げたら、男性は『それにします』と言われて、レジの方へ向かわれました。
🐴社員に報告をしたら、
🐴「小青竜湯でもよかったと思いますよ。くしゃみや鼻水で即効性があるのは第一世代の方ですね」
と言われて、花粉症でなければ第一世代のお薬をお勧めしても良かったということでした。
鼻炎薬といえば、アレグラ・アレジオン・クラリチンだと思い込んでいましたが、今の季節は花粉よりも寒暖差などの鼻炎かもしれません。
第一世代について、帰ってから調べてみました。
第一世代のお薬
第一世代のお薬のデメリットは、眠気です。
フリーターくんが時々鼻炎が酷いことがあるようで、第一世代のお薬を飲んでいるようです。
めちゃくちゃ眠いのと、喉が異常に乾くと言っていました。
レジの時は、副作用がかなり辛そうです。
ただ、やはり即効性があると言っていました。
眠気と喉の渇きは、抗コリン作用の特徴です。
クロルフェニラミンマレイン酸塩という成分があるのですが、こちらの成分にはdlがつくものと、dがつくものがあり、dがつくもののほうが眠気の副作用が軽減されているということです。
こちらの商品がコスパが良く、鼻水に効くようです。
ただ、してはいけないことの注意書きに、『排尿困難・心臓病・高血圧・糖尿病・甲状腺機能障害の人』は避けるように書かれています。
高齢の方に多い疾患ばかり…。
服用しているお薬の有無がちゃんと聞けなかったので、お勧めしないで良かったのかもと思いました。
小青竜湯もマオウとカンゾウが入っているので注意が必要ですが、してはいけないことには『生後3ヶ月未満の乳児』となっており、相談することに『排尿困難・心臓病・高血圧・腎臓病・甲状腺機能障害』が書かれています。
こうして調べてみると、改めて高齢の方にはより一層注意してご案内しなければいけないと思いました。
即効性はないかもしれませんが、やはり第二世代の方がしてはいけないことの注意書きに、こういった疾患名は書かれていませんでした。
もう一つ気になる成分に、プソイドエフェドリンという成分があります。
こちらもアドレナリン作動成分というもので、『前立腺肥大による排尿困難・心臓病・高血圧・甲状腺機能障害・糖尿病の方はNG』となっています。
第一世代は、やはりちょっと使いにくいイメージです。
まとめ
お客さまが服用しているお薬の有無が、正確に聞き取れなかったことが、どうしても気になりました。
🐴社員に相談したら、
「まあ難しい問題ですが、そこまですぐには影響はないとは思いますよ」
という、あやふやな答えが返ってきました。
そうですよね…。
そう答えるしかないですよね…。
耳が遠く、意思疎通が難しい場合、どうしたら良いのでしょう。
あまりしつこく何度も聞くわけには行かないし、お薬手帳などをお持ちだったら良いのですが、なかなかそううまくいきません。
そう考えると、無難なものをお勧めするしかないのかなと思いました。