登録販売者試験は、受験資格なしで誰でも受験することができます。主婦に人気の資格で、検索すると上位にヒットしてきます。ドラッグストアがどんどん増えて、需要があるのも要因の一つでしょう。
登録販売者の資格を取得後、未経験で働くとどうなるのか?ドラッグストア勤務未経験から登録販売者研修中として勤務している私が、実際に困ったこと、実践していることを紹介したいと思います。
登録販売者試験に合格後、未経験で働く
未経験でも働けるのか?
登録販売者試験を受験する人は、どんな人たちでしょうか。
おそらく、ドラッグストアなどに新入社員として入社後、資格取得をしなければならない人たちが一番多いのではないかと思います。
次に多いのは、一般従事者としてドラッグストアに勤務している人が実務経験を満たしているのだから、資格を取得しようと受験する人たちだと思います。
私のように全くの未経験で受験する人もいますが、未経験からの採用は少ないかもしれません。
採用になったとしても、一般従事者としての勤務からスタートになるのでは?と面接で5社不採用となった私は推測します。
しかし、未経験からの採用はゼロではなく、働くことも可能です。
可能ではありますが、やはり経験がある方が有利なことは間違いありません。
一般従事者として長く勤務している先輩スタッフ
私の働くお店では、登録販売者パートは私1人です。
一般従事者として働く先輩スタッフさんは6人いますが、誰1人として資格取得をする気はないようです。
理由は以下のようです。
・勉強する時間がない
・推奨販売品を売るノルマを課せられる
・自信がない
私なんかよりもずっと登録販売者として向いていそうな先輩スタッフさんに『資格取得はしないのですか?』と聞いたところ、このような答えが返ってきました。
ただ、商品の知識は私よりも豊富です。
成分名まではわからないにしても、『この漢方はダイエットする人がよく購入する』とか、『コロナワクチンにはアセトアミノフェンが推奨されている(当初)』と、広い意味での知識をお持ちです。
商品の場所も完璧に覚えているので、お客様へのご案内もスムーズです。
私は商品の場所を覚えることからが勉強でした。
お客様としてもドラッグストアをそれほど利用しない、市販薬をあまり購入しない客だったので、なおさら覚えることがたくさんありました。
白衣を着ると新人もベテランも同じに見られる
販売従事者登録をするまでに会社の許可など手続きに時間を要し、白衣を着たのは2ヶ月が経った頃でした。
白衣を着た途端に、お客様には市販薬のことを相談されます。
登録販売者試験に合格したと言っても、試験内容には『この商品にはどのような成分が入っているのか?』など、出てきません。
莫大な種類の商品を把握するなどは、とうてい無理でした。
当時の店長は定期的に指導をしてくれて、『風邪薬だと症状ごとにこの市販薬をお勧めするといいですよ』と教えてくれました。
メモをして、ノートを常に持ち歩いているのですが、いざ接客となると頭が真っ白になりうまくいきません。
最初の半年はすぐに社員を呼んで、交代してもらっていました。
失敗することも怖かったので、経験を積めず、全然成長できませんでした。
自主的に常に勉強する
特に未経験からの登録販売者は、自主的に勉強をする時間を経験者より多く持つ必要があると思います。
書籍を何冊も買って読みましたが、なかなか頭に入りません。
今の時代はYouTubeで勉強動画がたくさん上がっているので、勉強できる環境は整っていると思います。
登録販売者にお勧めのYouTuberをきたくんヤクヤクさんがTwitterで発信してくれていました。
・友利新先生
・ヤマナオさん
・薬剤師春樹さん
・ロン毛メガネさん
・きたくん
私が圧倒的によく見るのは、ヤマナオさんと薬剤師春樹さんです。
最初はただ見るだけで終わっていましたが、最近は接客に活かせそうなことをメモに取って持ち歩いています。
その日の接客でわからなかったことを調べてまとめると、次に同じような接客があった時の自信につながっています。
まとめ
未経験から資格を取得しての勤務は、経験者の倍の勉強量が必要だと感じています。
以前の店長と副店長は私の指導に力を入れてくださっていたので、自主的に勉強をするという行動も少なかったです。
今の店長と社員は全く指導する気がないので、常に時間があれば気になったことを調べるようにしています。
登録販売者に限らず、医療事務も薬局事務も介護事務も、結局は経験値が成長する一番の秘訣だと思います。
医療事務・薬局事務・介護事務の経験もある私が実際に感じてきたことです。
登録販売者の仕事は未経験でもできますが、試験合格後は試験勉強以上に勉強していくことが大切だと身にしみて感じています。