登録販売者試験に合格したあと、「ここからどう勉強を続ければいいんだろう?」と悩む方は多いのではないでしょうか。
私も50代・未経験でドラッグストアに採用されましたが、実は合格から働き始めるまでに2年のブランクがありました。
白衣を着て初めて現場に立ったとき、とても緊張したのと同時に「試験勉強の知識だけでは足りない」と痛感したのを今でも覚えています。
お客様からの質問に答えられず落ち込んだり、売り場で迷われているお客さまがいてもお声がけできなかったり…合格後こそ学び直しの連続でした。
この記事では、そんな私が50代・未経験から登録販売者として働きながら実践してきた「合格後の勉強法」を、リアルな体験談としてまとめました。
同じように「登録販売者に合格したけれど、この先が不安…」と思っている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
登録販売者試験に合格後、私が実践している勉強法
登録販売者として働き始めてからの学び方は、試験勉強の延長というより「実務に役立つ知識をどう身につけるか」が中心です。
ここでは、私が実際に取り入れている勉強法をまとめてみました。
外部研修での学び
登録販売者として働くと、企業や団体が実施する外部研修に参加する機会があります。
それは、登録販売者として働くには毎年12時間以上、定期的かつ継続的に外部研修を受講しなければいけないと義務付けられているからです。
コロナ禍前には集団研修で会場に集まっての講義だったようですが、私が登録販売者になってからは全て自宅でオンラインでの講義を受けています。
薬機法の改正部分や、OTC医薬品だけではなくドリンク剤の講義もあり、その年度によって内容はかわります。
最近ではロールプレイ(ロープレ)形式の研修も増えていて、ただ座学で聞くだけでなく、実際の接客を想定した練習ができるようになりました。
たとえば「20代男性、緊張するとすぐに腹痛や下痢を起こす。持病はなし。すぐに効く薬を探している」という設定。
この場合、ただ「下痢止めですね」と答えるのではなく、
- 症状が一時的なものかどうか(感染性の可能性はないか)
- 他の薬の使用状況(併用して大丈夫か)
- 使用上の注意(何日経っても改善しないときは受診を促す)
など、確認すべきことを考えながら進めます。
実際に処方解析では複数の商品が挙げられ、それぞれの使用上の注意を確認しました。
たくさんの市販薬から候補を選択するのは難しいこともあるので、実際の商品名が挙げられるととても参考になります。
実際に出勤した時は同じ商品のパッケージを確認し、復習しながら接客時のイメージができます。
「薬を選ぶ」だけでなく、「どう伝えるか」まで練習できたことがとても役に立ちました。
自分では気づけなかったクセや言い回しを学べるのも、大きなメリットです。
だからこそ、研修を“ただの受講”で終わらせず、現場に結びつけて考えることが大切だと実感しました。
こういった練習をしておくと、実際の接客で安心感につながりますね。
書籍でじっくり理解する
本を使って学ぶのは定番ですが、やはり強い味方です。
私が参考にしている主な書籍はこちらです。
📚 参考にしている書籍
『医薬品登録販売者コンパクトブック』
購入しやすい価格帯で、症状ごとにすぐ調べられるのが特徴。
ポケットサイズなのでレジ横や通勤の合間に使いやすく、初学者から現場まで幅広く役立ちます。
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『薬局OTC販売マニュアル』
成分や効能が詳しく網羅されていて、調べものをするときに最も頼りになる一冊。
辞書的に活用でき、症状別の薬選びの根拠を確認するのに便利です。
『皇帝の漢方薬図鑑』
私は『漢方薬キャラクター図鑑』を愛用していましたが、現在は品切れ状態になっています。
その代替としてこちらを紹介します。
サンプルを読んでみましたが、イラストで要点がわかりやすくまとめられており、漢方を楽しく学べる一冊だと感じました。
『OTC薬ポケットマニュアル』
コンパクトで持ち運びやすく、現場でも確認しやすい一冊です。
最近購入した「OTC薬ポケットマニュアル」は、店頭にあるOTC医薬品のパッケージと同じイラストでまとめられています。
実際の売り場で役立つ情報が多く、最新の知識を整理しやすいと感じています。
『薬局OTCマニュアル』と同じ著書の鈴木伸悟先生が書かれたもので、それがコンパクトになって最新版になったようなイメージで読みやすいです。
レジに持ち込んで、合間に復習したり、気になった項目を読み返したりしています。
店長に「この本を購入してレジで読んでいます」と伝えたら、「わかりやすくまとめられていていいですね!」と言われました😊
この本についてさらに詳しく知りたい方はこちら
👉 『OTC薬ポケットマニュアルをレビュー|登録販売者の現場で役立つ理由』【実際に使って感じたポイントまとめ】
SNSや動画で最新情報をチェック
SNS(X・.インスタ)やYouTubeでは、薬剤師さんや登録販売者さん、医師の方の発信がとても参考になります。
薬剤師さんや登録販売者さんは医薬品の最新情報や、市販薬の選び方・比較などを分かりやすく解説してくれるので、スキマ時間の学習に最適。
医師の方は、今流行っている病気の発信や、病状についての対処法などを知識として勉強させていただいています。
特に夜寝る前や移動中に気軽に見られるのが続けやすいポイントです。
📌 私のお気に入りアカウント一例
- 薬剤師ミナトさん … 接客例がリアルで、noteの記事も有益。私が声かけに迷ったときに参考にしています。
- 薬剤師春樹さん … YouTubeで「症状ごとに市販薬を選ぶ解説」がわかりやすく、現場ですぐに役立ちました。
- 薬剤師きたくんさん … YouTubeでも発信されている漢方セミナーが初心者にもわかりやすく、苦手意識が和らぎました。
- 登録販売者ヤマナオさん … 心理学やメンタルケアの視点があり、接客で落ち込んだときの支えになっています。
クラシエ漢方研究会WEB講座
こちらはネット検索で辿り着いたのですが、個人では登録できないようでしばらくは躊躇していました。
登録の際に、所属の企業と店舗名を記入するのです。
店長に相談してみると、ぜひ受講してみて教えてくださいとのことで、早速登録。
受講が完了するとこのバッジがもらえます。


このバッジ、可愛くてつけるとテンションが上がります!
症状編や理論編、その他期間限定公開動画もあり、かなりのボリュームがあります。
2年間ログイン可能で無料なので、利用価値大だと思います。
期間限定以外の全ての動画を視聴し終わった私は、ツムラでも同じように勉強動画がないか探してみました。
医療従事者のみ登録可ということで、メールで問い合わせてみたのですが登録販売者は不可だということでした。
AIを使ったアウトプット
ここ最近は、いろんなAIが登場していますね。
私はChatGPTを活用して「登録販売者パートナー」というマイGPTsを作成しています。
⚠️(マイGPTsはChatGPTの無料版では作成できません)
自分で調べた内容をAIにアウトプットすることで、理解が深まるのを実感しています。
例えば、お客様との会話を文章化して入力し、『他にどんな選択肢が考えられる?』とAIに尋ねることで、自分一人では気づけなかった視点を得られるんです。
📌私の接客失敗例
高齢女性の方に「これと同じ風邪薬が欲しい」と言われてベンザエースを手に持っておられた際、同じベンザエース系列をお勧めしてしまった。
しかし、高齢の方にはリスクが大きい成分もあり、ストナファミリーなどのマイルドな薬も選択すべきだった。
選択されるのはお客さまなので正解はありませんが、リスクも考えてお伝えすべきだったと反省しました。
AIで振り返りをしているうちに、そういったリスクにも気がつくことができました。
AIを活用して振り返りをすると、新しい視点に気づけたり、自分の判断の幅が広がったりします。
ただしAIは万能ではなく、誤った情報を出すこともあります。
最終確認は必ず公式資料や書籍で行う──この姿勢こそが安心して現場で接客するための勉強法だと感じています。
現場での勉強法|経験者に相談する大切さ
一緒に働いている社員さんに相談することもあります。
社員さんだったら、どの市販薬をお勧めするかを聞くこともあります。
胃薬をお求めのお客様から「吐き気が強い」と相談を受けたときは正直戸惑いました。
市販薬の中で、明確に「吐き気止め」として使えるものは限られているからです。
店長に相談したところ、

以前の職場で薬剤師さんが、ある市販の胃薬に含まれる成分は吐き気にも使われることがあると話していたよ
とアドバイスをいただきました。
その後、手持ちの専門書を確認すると、確かに一部の成分が「吐き気に効果があるとされる」と紹介されていました。
もちろん、強い吐き気が続く場合は市販薬での対応ではなく、必ず医療機関にかかるべき症状です。
やはり社員さんは登録販売者歴も長いので、心強い相談者です。
自分だけで抱え込まずに相談するのも、大切な勉強の一つだと思います。
まとめ|合格後も無理なく学び続ける工夫が大切
登録販売者試験に合格したあとこそ、勉強の本番だと感じています。
研修中や未経験のうちは、どうしても「答えられないこと」「うまく接客できないこと」が出てきます。
そして、不安に感じることは誰にでもあります。
でも、それをきっかけに「次は調べてみよう」と思えるかどうかが大切。
時間に追われて勉強する時間がない時でも大丈夫です。
家事のスキマ時間や寝る前に、ちょっと調べる短時間でもそれを積み重ねていけばいいんです。
外部研修・書籍・SNS・AIなど、自分に合った方法で学び続ければ、必ず力になります。
私自身、まだまだ未熟ですが、少しずつ知識が増えて「お客様に安心してもらえた」と感じる瞬間が増えています。
登録販売者はゴールではなくスタート。
合格後の学びが、あなたの未来を広げてくれると思います。
私のこの体験が、同じように悩む誰かのヒントになりますように。
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