「50代になっても事務職として働きたい」
「それなのに何度応募しても返事は不採用…」
もしかしたら「一般事務」の求人で探し続けるのは、もったいないかもしれません。
なぜなら、私も最初は「一般事務」の求人で応募して、不採用が続いたからです。
探し方を変えたら道が開けるかもしれない。
今も事務職を続けている50代主婦の私が、これまでの経験をお話しします。
50代で事務職の採用は難しい?と思っている方へ、少しでも参考になると嬉しいです。
50代で一般事務が難しい現実
「事務職なら未経験でも大丈夫かな」と思って求人を探すと、最初に目に入るのが自治体やオフィス系の一般事務。
でもここに飛び込むのは、50代にはかなりハードルが高いのが現実です。
昨年、私自身もハローワークで自治体の事務求人に応募したことがあります。
求人が出た翌日の午前中に手続きに行ったのに、すでに4名が応募済み。
手続きをしている間にもう1名増えて、5名になったと教えてもらいました。
結果は書類選考落ち。
勤務時間が9時〜16時という人気の時間帯だったことも、倍率を押し上げた理由だと思います。
派遣であればまだ可能性はありますが、直雇用の自治体事務は応募者が殺到しやすく、年齢と経験のダブルハードルを越えるのは簡単ではありません。
不動産事務のような業界特化型も、未経験だとその業界の仕組みをゼロから覚えることになります。
業務を覚える大変さは、分野が変わるほど大きくなる…。
これは後ほど紹介する同僚の体験からも感じることです。
50代の面接で「なぜ落ちるのか」を見直したい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
👉なぜ不採用?50代主婦のパート面接で見えてきた判断ポイント
じゃあどこを狙う?「ハイブリッド事務」という考え方
一般事務といっても、その幅はとても広いものです。
建設業界の事務もあれば、運送会社の事務もある。
運良く採用されたとしても、その業界の仕組みをゼロから覚えるのに時間がかかってしまいます。
実は私自身、40代前半に法務局の事務で働いたことがあります。
でも2週間で限界を感じてしまいました。
全く知らない分野というのは、40代でもこれほど大変なのかと痛感した経験です。
50代ならなおさら、分野選びが採用の鍵になると思っています。
それなら、自分がこれまで積み上げてきた経験と組み合わせられる事務を狙う方が、採用の確率は上がると、不採用を経験してきて気づいたんです。
私自身、20代・30代はさまざまな仕事を経験してきました。
郵便局の保険課、損害保険会社の派遣、物流の伝票整理や梱包・荷受け作業、お中元お歳暮の受付カウンター……。
一見バラバラに見えますが、40代で医療事務の資格を取ったことをきっかけに、医療・介護方面への興味が一気に広がりました。
過去の経験は、思わぬところで活きてきます。
- 接客経験があれば→施設での介護事務に活かせる
- 医療事務の資格があれば→薬局事務の面接で興味を持ってもらえる
「事務+自分の得意」の掛け合わせ。
これが50代で採用される近道だと思っています。
私はこれを勝手に「ハイブリッド事務」と呼んでいます。
【実際にあった話】50代で事務系に採用された3つの実例
【実例1】施設事務はホテルのフロントに近い
私が経験してきた介護事務にも、いくつかの種類があります。
その中のひとつが、施設での事務でした。
勤務先はサービス付き高齢者向け住宅。
「介護施設の事務」と聞くと、介護の知識が必要なイメージがあるかもしれません。
でも実際は、ホテルの受付に近い仕事でした。
来客対応、居住者のご家族や業者への応対、コーヒーを準備するといった業務が中心で、接客経験がある方なら自然と馴染める環境だったと思います。
実際の体験談の記事はこちら
👉【失敗談】これが事務の仕事!?サ高住で50代主婦が体験した想定外カオス5選
【実例2】訪問看護事務に55歳未経験でフルタイム採用(同僚の話)
訪問看護の事務も、実はかなり特殊な仕事です。
私自身、薬局事務からの転職でしたが、ほぼ未経験に近い感覚でした。
私が2か所目の訪問看護事業所で働いていたとき、扶養内勤務の私に加えてフルタイムのスタッフを募集することになりました。
なかなか応募が来ない中で採用されたのが、55歳・未経験の同僚。
求人が特殊で応募者が少ない分、未経験でも採用のチャンスが生まれた好例です。
ただし、経理経験がメインだった同僚は、介護保険の仕組みを覚えるのにとても苦戦していました。
資格や経験があっても、業界の仕組みに慣れるまでの時間は必要です。
【実例3】介護施設の総務事務に50代半ば未経験で採用(友人の話)
同じ介護施設の事務でも、内容はさまざまです。
当時55歳だった友人は、介護業界が全くの未経験でしたが、特養や住宅型有料老人ホームで採用されました。
業務はおむつの手配や従業員の勤怠管理など、どちらかというと総務に近い仕事だったようです。
ひとつ知っておきたいのが、介護施設事務のデメリット。
施設は年中無休のため、年末年始も関係なく勤務が発生します。
子育て世代には働きにくい面もありますが、逆に言えば40代・50代が活躍しやすい職場でもあります。
50代主婦の事務職は、求人の探し方がすべて
50代主婦が事務職の求人を探すには、少しコツがあります。
求人サイトで「事務職」というカテゴリーで検索すると、どうしても倍率の高い求人ばかりがヒットしてしまいます。
私が実践しているのは、Indeedで「パート」というざっくりしたワードに地域だけ絞って検索すること。
並び替えも「関連性」や「おすすめ」ではなく、日付順にします。
こうすることで、大手サイトに埋もれがちな特化型の求人が拾いやすくなるんです。
毎日1回はチェックして、ハイブリッド事務として応募できそうなものをブックマーク。
その場で良さそうと思っても、1日おいてから応募文をじっくり読み直すと、最初は気づかなかった違和感に気づくこともあります。
冷静に判断できるので、おすすめの方法です。
ただし、「これは倍率が高そう」と直感が働いたときは即応募。
特化型求人は数が少ない分、タイミングを逃すと終わってしまうこともあります。
【事務職の本音】向いてる人・向いてない人
「事務職って座ってるだけで楽そう」と思われることがありますが、実際に働いてみると、向き不向きがはっきり出る仕事だと感じています。
向いてる人
まず、パソコン操作が得意な人は圧倒的に有利です。
資格よりも「わからないことを自分で調べて解決できる力」の方が、現場では重宝されます。
そして意外と大事なのが、その業界に少しでも興味が持てるかどうか。
訪問看護の事務で一緒に働いた同僚は、経理の経験が豊富な方でしたが、介護保険の仕組みにどうしても興味が持てず、調べても知識が結びつかない状態が続いていました。
興味がない業界では、仕事を続けること自体がしんどくなってしまうんです。
もうひとつ、新人のうちは必ず上長に確認する習慣も大切です。
良かれと思って自己判断で進めてしまうことが、思わぬミスにつながることがあります。
向いてない人・事務職のしんどいところ
体力面では、肩こりが本当につらい。
座り続ける仕事なので運動不足になりやすく、肩こりから頭痛に発展することも珍しくありません。
意識的に動く時間を作ることが大切です。
精神面でしんどいのは、電話対応。
特にクレームの電話は、対面よりも口調がきつくなる傾向があります。
見えない相手からの言葉は、思った以上に消耗することがあります。
事務職は、縁の下の力持ちとして組織を支える仕事です。
華やかなやりがいよりも、コツコツと積み上げる安定感に喜びを感じられる人に向いていると思います。
【まとめ】一般事務で諦めないで。あなたの経験は、必ず武器になる
50代で一般事務の仕事を探すのは、本当に難しいのが現実です。
友人がハローワークで言われた言葉が忘れられません。
「年齢と同じくらいの数の求人に応募しないといけない」と。
50歳なら50社という意味です。
さすがに極端な表現ですが、それほど厳しい現実があるということは、私自身も肌で感じてきました。
それでも、探し方次第で可能性は必ずあると私は思っています。
実際に私は50代から未経験で医療事務に挑戦し、最初の職場では失敗も経験しました。
最初の医療事務でなぜ6ヶ月で辞めることになったのか、その経緯はこちらに書いています。
👉50代で医療事務は難しい?6ヶ月で辞めた私が感じたリアルと3つの気づき
それでも今は、介護保険と医療保険の両方の知識が活きる在宅クリニックで、医療事務として登録販売者との掛け持ち勤務を続けています。
少し特殊な医療事務ですが、この仕事が好きです。
接客の経験も、介護の経験も、子育ての経験も——50代まで積み上げてきたものは、すべて誰かの職場で必ず活きます。
まずはIndeedなどで検索してみて、興味が持てる求人を見つけたら「どんな職場なんだろう」と見に行くつもりで面接を受けてみてください。
採用される・されないだけじゃなく、こちらにも選ぶ権利があるのだから。
あなたの経験は、きっとどこかで誰かに必要とされています。
諦めずに動き続けた先に何があったのか、私の体験談はこちらにまとめています。
👉【体験談】50代パート採用されない?諦めなかった私の答え


