介護事務経験は、私のパート人生では一番長い職歴です。
医療事務や登録販売者と比べると、介護事務という求人は少なめだと思います。
以前、求人検索で「介護事務」の募集を見つけ、応募してみた私。
でも実際に採用されたのは、“サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)”という、ちょっと特殊な現場でした。
そこでは 正直、「これ本当に事務の仕事!?」と驚くことばかり!
2週間で限界が来てしまい、退職しました。
今回は、私がその現場で体験した“想定外カオス”を5つ、ご紹介します。
① 事務なのに喫茶係!?インスタントコーヒーで1杯200円の謎ルール

施設のロビーの一角に「喫茶コーナー」がありました。
喫茶コーナーのコーヒーはインスタント(ブレンディのスティック)
1杯200円で、注文があったら入居者さんの名前にチェックを入れていきます。
名前の書かれたリストには、「砂糖なし、ミルクあり、1日1杯まで」など細かいルールが書かれていました。
「1日1杯まで」というのは、認知症のため、飲んだことを忘れて何杯も飲んでしまうから。
おまけに「ぬるめ」の人もいました。
ウォーターサーバーにはお湯とお水があるので、適度に混ぜてぬるめにする必要があるのです。
「ぬるめ」って…お湯と水の配分で調整!?私、バリスタだったかな?
カウンターのように並んだ椅子は5つほど。
1人で来る人もいれば、3人ほどで連なって来る人も。
群集心理で、1人座るとどんどん増えて満席に。
そうなるともう大変!
リストを見ながら「砂糖なし、ミルクあり、ぬるめ」を作って間違えないようにコーヒーをお出しします。
コーヒーにはクッキーなどのちょっとしたお菓子も添えるのですが、そのお菓子も入居者さんによってはご家族からの差し入れを預かっていて、それをお出ししないといけない。
→👩「えっ?私事務なのに、カフェスタッフだったっけ…?」
と思いながらコーヒーを飲み終えたカップを洗っていました。
② 事務なのにパン販売担当?財布と耳と格闘した“パンの日”

週2日はパン屋さんがパンを売りに来ます。
パンを買う人は決まっていて、パン屋さんが来たら部屋の呼び出しボタンを押して知らせないといけない。
耳が遠い人はこれがまた、なかなか出ないんです。
そして認知症の方のパンは私たち事務が代わりに選んで購入。
お財布は机の引き出しに預かっているので、それぞれの方のお財布からお金を出してパン屋さんに渡さないといけません。
→ 👩「えっ?私、事務なのにパン屋さん担当…?」
③ 解除ボタンに怯える日々。タバコ対応と人間関係にヒヤヒヤ

出入口はセキュリティ上、開け閉めは事務が担当します。
外部から入れないのはもちろんのことですが、施設から外にも簡単には出られないシステムです。
郵便ポストを見に行って戻るときも、暗証番号を押して開錠します。
それも認知症の方への対応。
誰も気づかないまま外に出て行ってしまうと、大きな事故にもなりかねないからです。
ですが…特別扱いの人がいたんです。
ちょっとトラブルメーカーの男性Aさん。
施設内は禁煙のため、外で煙草を吸うためにその人が来られたら事務が開錠しないといけません。
煙草を吸い終わったらまた開錠。
遅れると怒り出すんです。
その方は施設内での人間関係でトラブルがあり、AさんとBさんは食事の座席も離していたほど。
→ 👩「施錠解除ボタン係。人間関係調整まで…無理。」
④ 入れ歯捜索でまさかの課金!?事務なのに探偵業まで…
認知症の方あるあるです。
「入れ歯がない」と、受付まで連絡があります。
そういう時は、ヘルパーさんに連絡をして室内を捜索してもらいます。
でも、これ、捜索料がかかるんです。
それがサ高住の課金システム。
確か30分1000円程度の実費でした。
正社員の事務員さんが、まずは一緒に探してあげます。
その方が片づけていそうな場所を片っ端から捜索する…。
それでもなかったら自費のヘルパーさんに連絡をします。
→👩「えっ?私、事務なのに探偵だっけ?」
⑤9時間、誰とも話さず…。“孤独すぎる事務”の正体
就業時間は、9時から18時です。
長い…長すぎる…。
同じ事務所のヘルパーやケアマネとは、会話ゼロ。
みんな忙しそうにしているのに、新人の私はやることがなくて時間が経つのも遅い。
正社員の事務員さんはいろんな人から頼られて忙しそう。
昼食も孤独でつらすぎる…。
人間関係の薄さが何より辛かったです。
→ 👩「誰とも話さず9時間。事務だけど修行のような日々。」
【まとめ】|バリスタ・鍵番・探偵…どれも事務員の業務でした。
これらが積み重なって、私は『やっぱりサ高住事務は無理!』と2週間で辞める決断をしました。
「介護事務=書類仕事」だと思っていたけれど、現場によってまるで違う世界が広がっていました。
応募前に「仕事内容の詳細」や「業務分担の有無」を確認することは、大切です。
サ高住の事務って、ほんとに「事務+ホテル受付+お困りごと係」なんです。
私には「穏やかに支える裏方の事務」が向いていると気づかせてくれた、貴重な2週間でした。
働いてみないとわからないこともある。
失敗したことで、介護事務の求人を見るときも施設は応募対象から外しています。
同じ介護事務でも働く場所によって大きく違う。
私が2週間勤めたサ高住はこのような仕事内容でしたが、
中には事務職の内容が濃い職場もあります。
もしも私と同じように介護事務で働きたいと思っている方の参考になれば幸いです。
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