登録販売者試験は、年齢や経歴に関係なく誰でも受験できるため、主婦や50代の方にも人気の資格です。
合格して「さあ働こう!」と思っても、実際に働き始めると想像以上に戸惑うこともあります。
私も試験に合格したものの、ドラッグストア勤務は未経験。
50代で研修中として働き始めたときは、不安や困ったことがたくさんありました。
この記事では、未経験から登録販売者として働き始めて実際に直面したこと、工夫して乗り越えてきたことを体験談としてまとめています。
同じように「合格後どうなるの?」と不安に思っている方の参考になれば嬉しいです。
登録販売者試験に合格後、未経験で働くとどうなる?
登録販売者試験に合格したからといって、すぐに即戦力として働けるわけではありません。
特に未経験の場合は、知識はあっても現場でどう活かすのかがわからず、最初は戸惑うことが多いです。
例えば、接客でお客様から具体的な症状を聞き出す力や、商品棚の薬をすぐに探し出す力などは、現場で経験を積まないと身につきません。
また「資格に合格=すぐ登録販売者として勤務」ではなく、まずは一般従事者としてレジ・品出し・清掃といった基本業務からスタートすることも少なくないでしょう。
それでも、合格というスタートラインに立てたことで
「未経験でも採用のチャンスはある」「現場で学びながら成長できる」
これは私自身が感じた大きな実感です。
未経験でも本当に採用されるの?
登録販売者試験を受験する人は、どんな人たちでしょうか。
おそらく、ドラッグストアなどに新入社員として入社後、資格取得をしなければならない人たちが一番多いのではないかと思います。
次に多いのは、一般従事者としてドラッグストアに勤務している人が実務経験を満たしているのだから、資格を取得しようと受験する人たちだと思います。
私のように全くの未経験で受験する人もいますが、未経験からの採用は少ないかもしれません。
採用になったとしても、一般従事者としての勤務からスタートになるのでは?と面接で5社不採用となった私は推測します。
でも、未経験からの採用はゼロではなく、50代未経験からでも採用になった私がいますので十分可能性があります。
👉50代・未経験でも諦めない!登録販売者として6社面接して掴んだ採用のポイント
ただ、やはり経験がある方が有利なことは間違いありません。
一般従事者としての立場と先輩スタッフの存在
私の働くお店では、登録販売者パートは私1人です。
一般従事者として働く先輩スタッフさんは6人いますが、誰1人として資格取得をする気はないようです。
理由は以下のようです。
- 勉強する時間がない
- 推奨販売品を売るノルマを課せられる
- 自信がない
私なんかよりもずっと登録販売者として向いていそうな先輩スタッフさんに
『資格取得はしないのですか?』
と聞いたところ、このような答えが返ってきました。
ただ、商品の知識は私よりも豊富です。
成分名まではわからないにしても、『この漢方はダイエットする人がよく購入する』とか、『コロナワクチンにはアセトアミノフェンが推奨されている(当初)』と、広い意味での知識をお持ちです。
商品の場所も完璧に覚えているので、お客様へのご案内もスムーズです。
私は、まず商品の場所を覚えることからが勉強でした。
客としてもドラッグストアをそれほど利用しない、市販薬をあまり購入しないので、なおさら覚えることがたくさんありました。
白衣を着れば新人もベテランも同じに見える現実
販売従事者登録をするまでに会社の許可など手続きに時間を要し、白衣を着たのは2ヶ月が経った頃でした。
白衣を着た途端に、お客様には市販薬のことを相談されます。
まだ商品の場所も覚えきれていなかった私は、正直かなり焦りました。
そして、登録販売者試験に合格したと言っても、試験内容には『この商品にはどのような成分が入っているのか?』など、出てきません。
莫大な種類の商品を把握するなどは、とうてい無理でした。
当時の店長は定期的に指導をしてくれて、『風邪薬だと症状ごとにこの市販薬をお勧めするといいですよ』と教えてくれました。
メモをしてノートを常に持ち歩いているのですが、いざ接客となると頭が真っ白になりうまくいきません。
最初の半年はすぐに社員を呼んで、交代してもらっていました。
失敗することも怖かったので、経験を積めず、全然成長できませんでした。
日々求められる知識と勉強の積み重ね
特に未経験からの登録販売者は、自主的に勉強をする時間を経験者より多く持つ必要があると思います。
書籍を何冊も買って読みましたが、なかなか頭に入りません。
今の時代はYouTubeで勉強動画がたくさん上がっているので、勉強できる環境は整っていると思います。
登録販売者にお勧めのYouTuberをきたくん(ヤクヤク)さんがX(旧Twitter)で発信してくれていました。
- 友利新先生
- ヤマナオさん
- 薬剤師春樹さん
- ロン毛メガネさん
- きたくん
私が圧倒的によく見るのは、ヤマナオさんと薬剤師春樹さんです。
最初はただ見るだけで終わっていましたが、最近は接客に活かせそうなことをメモに取って持ち歩いています。
その日の接客でわからなかったことを調べてまとめると、次に同じような接客があった時の自信につながっています。
新人登録販売者として働き始めて困ったこと
登録販売者試験に合格しても、未経験から働き始めると現場では戸惑うことが多くありました。
私が特に困ったのは次のような場面です。
◉薬剤師さんと間違えられること
処方薬の名前を挙げられて「飲み合わせは大丈夫?」と聞かれることがあります。登録販売者の立場では答えられず、説明の難しさを痛感しました。
◉声掛けの難しさ
勇気を出して「何かお探しですか?」と声をかけても、「そっとしておいて欲しい」というお客様もいます。相手の反応によっては、かえって迷惑をかけてしまったのではと落ち込むこともありました。
◉「どの薬が一番効くの?」という質問
薬の効き方は人によって違うため、はっきりと答えることはできません。
それでもお客様からは期待されるので、どう伝えるかに悩みます。
これらは未経験ではなくても戸惑いますが、未経験から働くとこのように想定外の質問や対応に直面し、戸惑うことが多かったです。
実際に働き始めてみると、未経験の登録販売者が最初に「きつい」と感じる場面もありました。
そのときの体験は、こちらの記事で詳しくまとめています。
👉新人登録販売者が最初にきついと感じた3つのこと【50代未経験のリアル体験】
最初の1か月、実際に失敗した体験談はこちら👇
👉 50代未経験で登録販売者になった私。最初の1か月は失敗だらけでした
まとめ|未経験でも一歩踏み出せば経験は積める
未経験から登録販売者として働くには、正直、試験勉強以上に学ぶことが多いと痛感しています。
とくに現場では、薬の知識だけでなく、お客様への声掛けや接客で戸惑う場面も少なくありません。
私は「わからないことはその場で調べる」「ベテランの対応を観察する」「小さな声掛けから挑戦する」といった工夫を続けてきました。
その積み重ねのおかげで、少しずつですが対応できる幅が広がってきたと感じています。
登録販売者に限らず、医療事務・薬局事務・介護事務でも同じように、経験を重ねることこそが成長の近道。
試験に合格したその先にこそ、本当の学びがあるのだと思います。
未経験からのスタートでも、焦らず一歩ずつ。
きっとあなたも、着実に成長できるはずです。


