ドラッグストアで働き始めたのは、2021年の初夏のことでした。
あれからもう5年の月日が経ちます。
最近、当時つけていた日記を引っ張り出してみました。
三日坊主にもなれず、1ヶ月も経たないうちに挫折した日記です(苦笑)。
でも読み返してみると、懐かしいやら恥ずかしいやら。
「あの頃の私、こんなに必死だったんだ」と、当時の戸惑いがありありと蘇ってきました。
50代未経験から登録販売者として採用されたのは、そんなに簡単なことじゃなかった。
でも実は、一番怖かったのは薬の知識不足じゃなかったんです。
もしも今、50代から未経験で登録販売者になってみようかな、なったところで不安だらけという方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
最初のメンタルダメージは初日からやってきた
採用が決まり、契約のために店舗へ向かった2021年6月。
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店長は奥の部屋にいるのが見えたが声をかけることをためらい、品出しをしているパートの人に声をかけた。
私:「あの…私◯◯と申しまして本日…」
私の言葉に被せるように
👩🦰「店長その辺にいるので探して」
めっちゃ不機嫌に返された…
日記に書いた一言、「いきなりメンタルダメージ3!」(苦笑)
今読むと笑えますが、当時は本当に「え、こんな職場で大丈夫?」と不安になりました。
職場で働くうえで、最初のイメージはとても大切ですよね。
声をかけたパートさん、正直にいうと怖かったです。
「これからここで働くんだ…」
帰り道に不安に襲われました。
でも、私はくじけなかったんです。
なぜなら、「50代でやっと採用された職場。ここで逃げたらまた就職活動をしないといけない」
そう思うと不安よりも「頑張るしかない」という気持ちの方が強かったです。
そのパートさんには、謙虚に丁寧に話しかけ続けた結果、今では雑談できる仲になっています。
あの頃の自分に教えてあげたい気持ちです。
知らないことだらけの現場で、私がやっていたこと
初日からとにかく覚えることが多かったんです。
「日配(にっぱい)」「前出し」「見切り品」—異業種から転職した私には、ドラッグストアの言葉すら最初は謎でした。
医薬品の補充をしていても、お客様に声をかけられるたびにドキドキ。
「頭痛薬どれ?」、「蚊取りスプレー、他にないの?」、ヨーチンとサージカルテープにカルシウムのウエハース。
まだ登録販売者として十分な知識もない頃に、こんな質問が次々と飛んできます。
しかも同時に複数のお客様から。
今でも鮮明に覚えています、あの「えっ、どれから答えたらいいの!?」という焦り。
品出しや補充は時間をかければ何とかなります。
でも、お客様からの質問は待ってくれません。
聞かれるたびに心臓がバクバクしていました。
薬の相談はもっと怖かったです。
湿布の相談をされたとき、塗る外用薬を提案する方がいい場合もあると、そのたびに社員の方に確認しました。
自己判断せずに、必ず「聞く」ことを選んでいたんです。
ある日、「80代の母の下痢が止まらない」という相談を受けたこともありました。
当時の私は登録販売者になってまだ数か月。
しかも糖尿病の薬を服用していると聞き、自分では判断できませんでした。
副店長に相談し、さらに薬剤師さんにも確認してもらったうえで対応しました。
当時は「また聞きに行ってしまった」と少し情けなく感じていましたが、今振り返ると、あの時の判断は間違っていなかったと思います。
わからないことをそのままにせず、確認する。
その姿勢だけは新人の頃から変わっていません。
レジに立つのが、正直怖かった
入社から2週間ほどで、いよいよレジが始まりました。
レジを始める前は、お金を間違えたらどうしよう、お客様を待たせたらどうしようと毎日考えていました。
最初の失敗は、カートの下段に置かれたトイレットペーパーを会計し忘れたこと。
「これ、会計してもらってなかったよー」
お客様が優しく教えてくださって、本当に救われました。
それからは、必ず下段から先に通すようにしました。
小さな失敗が、小さな工夫に変わっていった瞬間だったと今では思っています。
電子マネーのチャージを聞き取れなかったこと、お札がレジに詰まったこと、金券の処理に戸惑ったこと。
日記には小さな失敗が並んでいます。
でも振り返ると、それが全部、今の私を作っているんですよね。
資格を取ったのにレジ業務ばかりで戸惑った私が、考え方を変えるまでの体験談の記事はこちらです。
👉登録販売者なのにレジばかり…と感じていた私が、発想を切り替えた話
登録販売者になって5年。今だから思うこと
日記を読み直して気づいたことがあります。
当時の私、実はそんなに悪くなかったかもしれない。
わからないことを放置しなかった。
自己判断せず、確認してから動いていた。
当時は「聞いてばかりで情けない」と思っていたこともあったけれど、今なら断言できます。
新人のうちは聞くことが正解なんです。
間違った案内をする方が、よほどお客様に失礼だから。
5年経った今でも、薬剤師さんに確認することがあります。
添付文書をその場で見ることもあります。
「慎重すぎる」と言われることだってある。
でも、それは新人時代から変わっていない私の習慣です。
わからないことを確認する—それだけは、ずっと続けています。
仕事、人間関係、接客…。私が新人時代に感じたリアルな悩みを書いています。
👉新人登録販売者が最初にきついと感じた3つのこと【50代未経験のリアル体験】
失敗は、ちゃんと力になる
入社1ヶ月で「なんとか乗り切った」と日記に書いた私が、5年後もこうして続けているのは、きっと最初の1ヶ月に積み上げた小さな経験があるからだと思います。
50代から未経験でドラッグストアのパートを始めることに、不安を感じている方がいたら伝えたいんです。
最初はみんな怖いし、失敗するし、聞いてばかりです。
でも、その積み重ねが確実に力になっていきます。
私がその証拠です。
おばさんだからできないなんてことはない。
おばさんだからこそ、活かされる経験がきっとあると私は思っています。
そして5年前の私に会えるなら、こう伝えたいです。
「大丈夫。その失敗は、ちゃんと力になるよ」
採用が決まるまでの話はこちら
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