医療事務を辞めて気づいたこと|50代で『居場所』を手放した私の話

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50代主婦パートが医療事務を辞めて気づいたことを表したイラストのアイキャッチ画像 👜パート転職のリアル

50代で医療事務の仕事を本格的に頑張ろうと思っていたのに、私は、たった6ヶ月で辞めてしまいました。
そして、辞めてからしばらく経った今、後から気づいたことがあります。

辞めるまでは何度も迷いました。
「もう少しだけ続けてみよう」
「きっとそのうち慣れる。状況は変わるはず」
そう信じていたんです。

それでも辞めることになり、最初は後悔の気持ちもありました。

あれから1年が経って、辞めてしまったけれど、ほんの少しの経験とともに、自分がやりたいことが、少しずつ見えてきたと感じています。

「せっかく採用になったのに…」
「もう少しだけ頑張ってみようかな…」

あの頃の私と同じような気持ちを抱えている方にとって、この話が、少しでも心が軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

「オープニングなら大丈夫」と思っていた私

現在、私が働いているドラッグストアは、オープンしてからの年数が浅く、今でもオープニングから働いているスタッフがいます。

同僚の一人に
「私はオープニングスタッフしか狙わない」
という人がいて、その話を聞くうちに、オープニング=良い職場というイメージを、私自身も強く持つようになっていました。

  • 働く場所がきれいで新鮮
  • みんな同じ一からのスタート
  • 人間関係もまだ固まっていない

そんな一般的なイメージから、私はオープニングスタッフとして採用になったクリニックに対して知らず知らずのうちに、過度な期待をしていたのだと思います。

けれど、その期待は、働き始めて間もなく、少しずつ打ち消されていくことになりました。

少しずつ感じていた、説明できない違和感

オープニングスタッフとして初めて採用された私は、すべてが新鮮でした。
先生からの挨拶、スタッフそれぞれの自己紹介、制服の採寸。
学生の頃を思い出すような、少しワクワクした気持ちもあったんです。

それが、研修2日目、3日目と進むうちに、その気持ちは、少しずつ違和感へと変わっていきました。

「なんだろう、この違和感は……」

最初は、慣れない環境への不安や戸惑いだと思っていました。
でも、そうではありませんでした。

医療事務の経験者と未経験者。
その間に、いつの間にか見えない壁ができていたのです。

専門用語が当たり前のように飛び交い、何を指しているのか分からないまま、私はその場についていくだけで精一杯でした。

私の居場所は、いつの間にかなくなっていた

覚えることが多く、正直つらかった研修がようやく終わり、いよいよ開院の日を迎えました。

緊張しながらも、必死で食らいついていく毎日。
マニュアルを読んでも、実際に電子カルテを操作してみると、分からないことだらけでした。

シフトは、経験者と未経験者が必ずペアになる形でした。
そのため、どうしても未経験の私は戸惑うことが多く、周りの動きについていくだけで精一杯だったと思います。

それでも、早く役に立ちたくて、「何かできることはありませんか」と声をかけることもありました。

けれど返ってくるのは、「今は大丈夫です」という言葉ばかり。

気持ちだけが空回りして、仕事をしているはずなのに、自分の役割が見えない

夢だった医療事務の仕事ができる空間にいるのに、会計業務だけを任される時間が増えていく中で、私は少しずつ思うようになりました。

―ここに、私の居場所はないのかもしれない。

そんな時間が増えていく中で、私の心は少しずつ、じわじわと削られていきました。

辞める決断よりも、心が限界に近づいていた

出勤前には、大きく深呼吸をして、気合いを入れないと職場に向かえなくなっていました。

「辞めたいけれど、辞めますと言える雰囲気ではない」
「もう少しだけ、頑張ってみよう」

自分なりの目標を決めて、まずはあと1ヶ月頑張ってみよう。
それを乗り越えられたら、もう1ヶ月。
そうやって、何度も自分に言い聞かせていたんです。

もしかしたら、6ヶ月で辞めずに、もう少し我慢することもできたのかもしれません。
でも、このまま続けることが、私が本当にやりたかった医療事務の仕事なのか。

毎日のように自問自答しても答えは見つからず、私の心は、確実に限界へと近づいていました。

体調を崩したこともあり、
「これはもう、心の限界が近いのかもしれない」
そう思えたとき、私ははじめて、退職を決断することができました。

「せめて、辞めるその日までは精一杯のことをしよう」
「採用してくれた先生への感謝の気持ちだけは、忘れないでいよう」

そう心に決めて迎えた最終日。
クリニックを出たとき、私はやっと、心が解放されたような気持ちになりました。

辞めて気づいた「楽になった瞬間」

クリニックを辞めて、数日後。
クリーニングに出していた制服を返却して、ようやく本当に終わったんだと実感しました。

「先生に会ったら、なんだか気まずいな」
そんな不安を抱えながら、入口から中に入ったのを覚えています。

けれど、ちょうど診察中だったのか、先生の姿は見えませんでした。

受付にいた同僚のスタッフに制服を渡し、挨拶をして、そのままクリニックを後にしました。

それからも、クリニックの前を通ることはあります。
でも、もう行かなくてもいいんだ。
そう思えた瞬間の安堵の気持ちは、今でも忘れられません。

矛盾しているけれど、ふと、寂しさを感じたこともありました。
それくらい、張りつめていた気持ちがほどけて、心も少しずつ元気になっていったのだと思います。

不安は消えなかった。それでも妥協しなかった理由

クリニックを辞めた直後の解放感とは裏腹に、時間が経つにつれて、収入が減ったことへの不安が押し寄せてきました。

「また一から求人を検索して、応募して、面接か……」
「年齢的に、採用までどのくらいかかるだろう」

不安が、完全に消えることはありませんでした。

それでも求人を探していく中で、私はひとつ決めたことがあります。今度は、過度な期待や思い込みで応募するのはやめよう、ということでした。

実際に面接を受けてみて、少しでも不安を感じる点があれば、こちらから辞退したこともあります。

短期間で辞めてしまった経験があったからこそ、次は慎重に動こう。
そう思って、再就職先は、これまでになく時間をかけて選びました。

書くことで、少しずつ自分を取り戻していた

クリニックを退職したことで、時間に少し余裕ができました。
そこで、しばらく疎かになっていたブログを再開することにしたんです。

まずは、医療事務に挑戦したことや、退職に至るまでの経緯を書き留めてみました。
最初は、
「書かないほうがいいかもしれない」
「思い出してしまって、余計につらくなるかも」
そんな気持ちもありました。

それでも書き進めるうちに、
頭の中でぐちゃぐちゃになっていた思いが、少しずつ言葉になっていく感覚がありました。
書くことで、自分の気持ちを客観的に見られるようになり、前向きになれた気がします。

書き進めるうちに、医療事務を6ヶ月で辞めたからこそ見えてきたことも、少しずつ言葉にできるようになりました。

👉 医療事務を6ヶ月で辞めた50代主婦が語る|後悔よりも得た3つの気づき

もしかしたら、私と同じように悩んでいる人がいるかもしれない。
そう思うようになり、ブログでは体験を振り返りながら整理し、noteでは、そのとき感じていた感情を中心に書くようになりました。

この二つの場所を使い分けることが、私にとっては、心を保つためのちょうどいい距離感になっていったのだと思います。

まとめ|「居場所」を手放しても、全部を失うわけじゃなかった

念願だったオープニングクリニックでの医療事務の仕事は、6ヶ月で辞めることになりました。
「続けられなかった」という後悔がなかったわけではありません。

それでも、何も残らなかったわけではないと思っています。

たとえば、
「期待しすぎて新しい職場に入ると、価値観のズレが大きくなること」
「働く環境を大切にできるかどうかが、続けられるかの分かれ目になること」

次に転職するとしたら、どんな点に目を向ければいいのか。
自分なりの基準を、少しずつ持てるようになりました。

心がすっかり疲れてしまう前に、一度立ち止まることができた。
今は、その選択も悪くなかったと思えています。

「居場所」を手放したからといって、すべてを失うわけではありませんでした。

短い時間の面接では、採用する側も、される側も、お互いのことを十分に知るのは難しいものです。

だからこそ、「少し違うかもしれない」と感じたときに、身を引くという選択も、必ずしも悪いことではなかったと、今は思っています。

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