はじまりはレジ応援だった
毎日押される「ピンポーン」
出勤したら、すぐに確認するのが作業割り当てです。
👩「うわっ、今日はピンポン魔のAさんのレジ応援だ…」
レジ応援地獄の幕開けです。
納品してても5分おきにピンポンピンポン。
レジに向かうとAさんは店内へすっと消えていきます。
自己満足の接客が始まるんです。
👩(あれ…?あなたがメインレジじゃなかったっけ?)
いつの間にやら私がメインレジになってしまうことも多々あります。
呼んでも来ない、来ても不機嫌
私がメインレジの時の、レジ応援の担当も大切です。
Bさんは、呼んでもなかなか来ない上に来ると不機嫌。
さらに交代も絶対遅れてくるんです。
だからレジ応援を呼ぶのにも気を使います。
👩(ああ、お客様、どうかまとまってレジに来ませんように…)と心の中で祈っています。
呼ばれた方だけが疲弊していく現場

バックヤードにいる時に呼ばれると、短距離走が始まります。
ピンポンダッシュとは、実はこのことかもしれないって思いながら走るんです。
ダッシュで到着したと思ったら、あれ?Cさんがレジ応援に入っているではありませんか。
Cさんは気が向いた時だけレジ応援に入ります。
ピンポンダッシュした分、せめて飴1個分のエネルギーは補給させてください…
応援を押すのにも気を使う理不尽
👨🦳「応援呼べ!」
せっかちな高齢男性が並ばれて、すぐに叫ぶこともあります。
ほんの数分も待てないらしいんです。
ああ、一人しか並んでないのにレジ応援呼んだって思われるの、私なのに。
👩「違うんです。お客さんに要望されて」
って言いたかったのに、そのパートさんが現場に戻っていくと、あれ?今度は私がピンポン魔扱いになってました
※レジ応援の「呼びすぎ問題」について詳しく書いた前記事はこちら👇
👉 レジ応援を押しても来ない…現場の理不尽あるある
エアコン24度地獄
この暑さでも24度固定(変更禁止)
今年は特に猛暑が続いています。
外は37度超えで店内はエアコンの効きが悪く感じることも。
店長に聞くと、どうやら温度設定の変更が禁止らしいんです。
えっ?本当に?と、思わず二度聞きしそうになりました。
更年期世代のパートにとって過酷な環境

パートはみんな40代から50代で、更年期世代なのです。
更衣室では👩🦰👩「ただでさえホットフラッシュで辛いのに、なんで設定変えられないの?」と店への不満が噴出しています。
いつか誰かが倒れるかもしれない、なんて話題にもなっています。
誰のための設定なのか、疑問しかない
経費節減のつもりかもしれないけれど、本末転倒だと感じます。
お客さまがレジに持ってこられたアイスクリームも若干とろけてる気がするんですけど…。
年々日本の気候が亜熱帯化しているといわれているのだから、もう経費節減なんていってられないと思っています。
シフトと人時の闇
納品の多い日でもレジ要員で人時を決定する店長
納品の多い日は、曜日によって違います。
納品の少ない日は、基本的に人時の割り当ても少ないんです。
でもここ最近はそんなの関係ねえ!ってな感じで、納品が爆発してる日でも最低人時。
当然ながら、納品は終わらず、どんどん翌日に持ち越されていきます。
もう倉庫も「これ、いつ納品されたやつ?」状態です。
シフト表の不公平
学生さんはほとんどの子が掛け持ちをしています。
夜の時間帯の数時間だけじゃ、全然稼げないのだから当然でしょう。
それに時給だって最低賃金。
土日祝も、なんなら元旦だって同じなんです。
そりゃ掛け持ちもしたくなります。
そうなると、夜の時間帯も人手不足です。
そんな時に活躍するのがオールマイティのレジ応援魔パートAさん。
店長は困ったときのAさんって思いこんでいて、もうAさんにしか声かけをしない状態。
それを断らないAさんも、頼られていることに、やりがいを感じているのかもしれません。
なぜか私の時短カット分が、そのままAさんのシフトに上乗せされてたんです…
なんでそうなるの?(欽ちゃん風)
タイムカードを押した後も接客することがある
本来なら制服を脱いでからタイムカード打刻するルールなのですが、お店の配置上、面倒なんです。
結局いつも退勤を押したあと、小走りでバックヤードへGO!
あら!目が合っちゃったお客様に接客スタート。
これってタダ残業よね…と思いつつ、意見するのが自分勝手みたいで、なんとなくいいづらい雰囲気です。
始業前ミーティングがバラバラ問題
伝わってないよ…始業前ミーティングがバラバラすぎ問題
始業前にはミーティングがあります。
その内容が社員によって統一性がないのです。
人時が削減されてから、ミーティング時間もさらにカット。
仲良しのパートさんからの情報で
👩「えっ!知らなかった…」
ということも日常茶飯事です。
伝言ゲームじゃないんだから!サンプリング迷子事件
👩🦱👵「このサンプリングありますか?」
( ……え?ミーティングで聞いてないんだけど!?)
その日、始業前ミーティングは担当社員によってサラッと終わりました。
とくに何の指示もなし。
ところがレジに立つと、お客さんの方から「今日もらえるって聞いたんですけど?」と、ある商品のサンプルを指定してこられました。
サンプル好きな親子の常連さんがいるんです。
レジ後ろをみると、いつのまにかセッティングされています。
その後、社員に確認すると「えっ?伝えてなかったですか…?」との返事。
毎日メンバーが変わる現場だからこそ、全員に伝わる仕組みが必要なんです。
「これ使えますよね?」って、お客さんに先を越された日

クーポンにはいろんな種類があるのです。
アプリに入っているもの、手配りクーポン、レシートクーポン、ラインのクーポン。
ポイント〇倍や、〇ポイント付与などもあり、とっても複雑。
お客様から「これ、使えますよね?」と先に教えていただくこともしばしば。
できれば先に知っておきたい情報です。
情報の共有、スタッフ全員への“配布”も忘れずにお願いします。
【まとめ】がんばりは、きっと誰かに届いてます
日々の接客の中で「救われた瞬間」もあります👇
👉50代パート主婦が感じた“接客の奥深さ”
声には出さなくても、あなたのがんばりはきっと誰かの目に届いているはずです。
私もこれまで、何度もレジに立ち、バックヤードを走り、笑顔でお客様を迎えてきました。
「なんで私ばっかり?」
そんな気持ちになる日は何度もあるけれど、そう思えるのは、それだけ仕事に向き合っている証でもあります。
職場の雰囲気は、店長ひとつでがらりと変わる。
こうしたことは、ドラッグストアに限らず、スーパーや他の小売現場でも「あるある」かもしれません。
だからこそ、“がんばりすぎなくていい職場”が、もっと増えていってほしいと願っています。
もし、この記事を読んで「わかる」と思ってくださった方がいたら、どうか、ご自身のことを少しでも誇らしく思ってください。
今日も、あなたはよくやってます。
私たちが少しでも心地よく働ける毎日になるように。
そのためには、「おかしいよね」と感じたことを、小さくてもいい、一言でもいい——
声にしていくことが、はじめの一歩になるのかもしれません。