「さっきと違うことを言われた」
パートで働いていると、そんな場面がありませんか。
前に教わったとおりにやっていたら、別の人から違うやり方を指示される。
どちらも間違ったことは言っていない。
でも、受け取るこちらは手が止まってしまう。
私はドラッグストアでパートとして働いています。
仕事では、複数の立場の人から指示を受けることがあります。
そのたびに「これは、どっちを先にやればいいんだろう」と迷っていました。
でも、しばらく働いてみて気がついたんです。
私がモヤモヤしていたのは、言うことが違うからではありませんでした。
この記事では、人によって言うことが違う職場で働く私が、モヤモヤの正体に気づいて変えたことをまとめています。
同じように、理由の分からない指示にモヤモヤしている方の、判断材料になれたら嬉しいです。
作業の途中で、手が止まる
その日にやることを聞いて、作業を始めます。
ひととおり段取りを組んで、さあこれからというところ。
そこへ別の人から声がかかります。
今日はこっちを先にやってほしい、と。
「はい」と返事をして、手を止めます。
でもその瞬間、最初に聞いていた話が頭に浮かぶんです。

どっちを優先したらいいんだろう?
どちらも、間違ったことは言っていません。
ただ私は、そこで一度止まります。
その数秒で、組み立てた段取りが崩れていきます。
レジ応援に走ったのに、出番がなかった日
レジ応援も同じでした。
自分が行く番なので、やりかけの作業を止めて向かいます。
でも行ってみると、もう別の人が入ってくれている。
助かった、とは思います。
思うのですが、途中で止めたままの作業に戻りながら、少しだけモヤッとするんです。
じゃあ、私は走らなくてよかったのかな、と。
お客様への声かけも似たところがあります。
得意不得意もあるから無理のない範囲でいい、という考え方の人もいます。
一方で、この場面では必ず案内してほしい、という人もいます。
ひとつひとつは、たいしたことではありません。
怒られたわけでも、トラブルになったわけでもない。
ただ、この小さな「え、どっち?」が1日に何度もあると、だんだん自分の中に溜まっていきます。
モヤモヤの正体は「言うことが違うこと」ではなかった
あるとき気づきました。
同じように急な指示を受けても、まったく気にならない日があるんです。
違いは何だったか。
理由が分かっているかどうかでした。
たとえば、作業の割り当て表に「納品」とだけ書かれていることがあります。
でも、納品する商品はたくさんあります。
どれから手をつけるのが正解なのかは、書かれていません。
そこを聞いてから始める人もいれば、聞かずに自分の判断で進める人もいます。
私は何年か働いているぶん、だいたいこのあたりからだろうな、と見当をつけて進めていました。
一度、その順番でいいのか確認してみたことがあります。
聞いてみて、こういうことなのだと受け取りました。
登録販売者が市販薬の納品に入らないと、その売場に立つ機会そのものが減ってしまう。
納品をしていれば、商品の場所も、棚替えのあとの変更も、どれが売れているのかも分かる。
売場の手入れも、一緒にできる。
だから市販薬の納品があるときは、そちらを優先してほしい。
ああ、そういうことか、と思いました。
市販薬の納品は、ただ商品を並べる作業ではなかったんです。
売場に立つこと、商品の場所を覚えること、売れているものを知ること。
全部つながっていました。
理由が分かると、「わかりました」と素直に受け入れられます。
その日は、迷いも残りませんでした。
一方で、こういう日もあります。
別の人から、こっちを先にやっておいて、と言われる。
そういうときは、理由の説明まではありません。
そうなると、こう思ってしまうんです。

なんで? ほかにも手をつけたい場所はあるのに…
悪気があるわけではないと思います。
忙しい時間帯なら、理由まで説明する余裕がないこともあると思います。
伝え方も人それぞれですし、そこを変えてもらうのは私の仕事ではありません。
ただ、そのまま作業はできても、モヤモヤは残ります。
同じ「急な指示」でも、納得できる日とできない日がある。
振り返ってみると、私にとって大きかったのは、理由を知らされているかどうかでした。
だから私は、理由を聞くことにした
そう気づいてから、変えたことがあります。
相手を変えようとするのをやめて、理由を聞くようにしました。
同じ指示でも、理由を添えてもらえるほうが納得しやすい。
でも、伝え方は人それぞれです。
それなら、こちらから聞けばいい。
聞き方はかんたんです。
たとえば「こっちの納品を先にお願い」と言われたら、「わかりました。何か理由がありますか」と聞いてみる。
それだけです。
「先に出しておきたい事情があって」と返ってくれば、それで納得できます。
聞くときには責めているように聞こえないように、という気づかいは必要です。
自分では「あっちの棚も欠品が多いから、そちらが先かな」と思っていても、相手の優先順位は違うことがあるんですよね。
理由を教えてもらえれば、「なんで?」はそこで消えます。
同じ作業でも、納得して動けると疲れ方が違うんです。
それでも迷うときは、自分では決めない
もちろん、忙しくて聞ける雰囲気ではないこともあります。
理由を聞いても、前に聞いていたやり方とどうしても合わないこともあります。
そんなときは、自分で正解を決めません。
言われたことは、まず受け止めます。
そのうえで、やり方を変える必要があるのかを、判断できる立場の人に確認する。
自分に考えがあるときも、「こうしたほうがいい」ではなく「こういうやり方はどうでしょうか」と、提案の形にします。
これは、相手が上の立場の人でも、同じ立場のスタッフでも同じです。
同じ作業をするなら、気持ちよくやりたいと思いますよね。
変わったのは、職場ではなく私のほうでした
正直に書きます。
これで職場の食い違いがなくなったわけではありません。
指示が食い違うことは、今でもあります。
変わったのは、自分の中の迷いが減ったことです。
「どっちを優先したらいいんだろう」と、ぐるぐる考える時間がなくなりました。
理由を聞いて、納得して、そのうえでやっているのだから、これでいい。
そう思えるだけで、仕事中の気持ちがずいぶん軽くなりました。
自分が納得して働けているかどうかは、思っていたより大きいことでした。
【まとめ】「なんで?」を、そのままにしない
人によって言うことが違うのは、職場では珍しくないのかもしれません。
それ自体をなくすのは、私の仕事ではありません。
でも「なんでだろう」をそのままにしないだけで、働くのがずいぶん楽になりました。
理由が分かれば、私は受け入れやすくなります。
それくらいの気持ちで、明日もぼちぼち働こうと思っています。
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