実家帰省から自宅に戻ってきました。
やはり、実家を出発するときはうしろ髪引かれました😢
一人暮らしの母のこと、常に心配しています。
特に昨今は、巧妙な手口での詐欺が多発しているので気が抜けません。
これまでに、ヒヤッとした話をしたいと思います。
ヒヤッとした話
母、初めての一人暮らし
母が父と結婚したのは、21歳の時でした。
父が他界するまで、母は一度も一人暮らしをしたことがありませんでした。
同じ県内に住む兄の住まいは、実家から車で40分近くかかります。
母が一人暮らしとなるにあたっての心配事は、大きいもので二つありました。
- 急な病で倒れても、発見されないのではないか?
- 詐欺や強盗に遭ってしまったらどうしよう…
私は父の最期に『母のことは心配しないで』と語りかけました。
父が旅立ってから、母には1ヶ月間、我が家に来てもらっていました。
少し気持ちが落ち着いたので、母を送りに実家へ🚗
それから私は毎日必ず電話をすると決めて、電話をし続けてきました。
1回目
父が旅立って4年が経った頃だったと思います。
私からの毎日の電話に、母は時々うっとおしそうでした。
『今テレビを見ていたのに』とか、『お風呂に入ろうと思っていたのに』とか、そんな理由ですが、私都合で電話をされることに少々不満のようでした。
私もだんだんと電話の内容が雑になり、生存確認のみのように数分で電話を切ることもありました。
そんなある日の土曜日、珍しく兄からメールが来ました。
👨「母が統計局の家計調査のことで電話があった。お前、聞いとったか?」
寝耳に水とはこのことで、全く、一ミリもそんな話は母から聞いていません。
兄の話によると、内容はこうでした。
“統計局の家計調査の人が来て、調査に協力してくれると謝礼として3000円もらえると。
母はその3000円というお金に飛びついて調査協力をすることにし、振込口座も記載したが、登山仲間に話したら『それは詐欺とちゃうの?』と言われた。
口座は家の大きな財産が入っているものだったので怖くなり、兄に相談した。”
毎日電話をしていたのに、私には一言も話さず、真っ先に兄に話したことにもショックを受けました。
結論、詐欺ではなく、歴とした正式な調査でした。
その日母に電話をして聞いてみると、事前に調査の依頼があった場合は協力をという内容の回覧が自治会で回されていたのにも関わらず、調査員の人のことも疑いまくって色々と根掘り葉掘り質問。
登山仲間に詐欺ではないかと言われたので、すぐ近くの駐在所の警察官に相談に駆け込み、その警察官が調査員の方の携帯に電話をして確認までされておりました😱
そして、母の悪い癖なのですが、怒りの矛先は調査員の方へ向けられ…
👵「こんな調査を受けたばっかりに息子や娘に怒られた」
と、文句まで言ってしまっておりました…。
私たちは注意しただけなのに…😓
調査員の方に土下座をして謝りたい気分の私でした。
ぶつぶつと文句を言いながらも調査に協力をし、無事に謝礼ももらった母でした。
まったく、お騒がせな母です。
2回目
前回の統計局調査の件で、私は母に注意をしていました。
👩「何かあったら絶対にすぐに私か兄に相談して!1人で決めないで!」
今年の春のことです。
その日は父の祥月命日で、兄夫妻が実家に訪れてお墓参りにも行ってくれていました。
夕方、私がバタバタと夕食の準備をしている時に母の携帯から着信がありました。
👩「もしもし」
👨「あーもしもし、私◯◯というもので、今お母さんのところに来ておりまして…」
😵😨😱
母の携帯なのに男性の声で電話がかかってきたことに、パニックになりそうでした。
話を聞いてみると、光回線の契約の営業の人で、お母さんに話を聞いたら契約をするには娘さんの了解がないとできないというので最終確認の電話だと言います。
👩(はあ?光回線って、母はパソコンなんか電源すらつけられないのに要らんに決まっている😤)
私は、『そんな契約は必要ないし、仮にするとしても私か兄がいる時しか契約はできません!』と強く言って断りました。
それより何より、男の人が家に上がり込んで、母の携帯を使って私に電話してきていることにゾッとしました。
私の家事が落ち着いてから母に電話をして聞いてみると内容はこうでした。
“カメラ付きインターホンを見るとケーブルテレビの人だったので(ケーブルテレビ契約中)応対した。
話を聞くと光回線のことで、要らないと言ったが、電気と電話とネットを契約すると今よりも4000円ほどお得になると言われた。
しつこかったので娘に聞かないとわからないと言ったら電話で話したいと言われた。”
またもや、数千円のお得で引き込まれていました😓
その直前に、インターホンも防犯上わざわざカメラ付きに交換したのですが、それが仇となっていたようでした。
仮に4000円ほど得になろうとも、こういったものは契約が複雑です。
そもそもネットなんて使えないのに契約する必要もありません。
兄にも相談したら、そんなものは契約しなくて良いといい、それも母にとっての決め手となって契約はしないこととなりました。
そして、また母の悪い癖が出てしまいました。
翌日、営業の人に電話をしたそうです。
👵「契約はしないし、二度と来んとって!」
怒りの矛先が営業マンに向いていました…。
営業マンも負けてはおらず、
👨「そなんことまで言わんでもええがな」
といったらしいのですが💧
これがもしも本物の営業マンではなく、詐欺グループだったとしたら…。
👩「これからは絶対に家に人をあげないことと、インターホンも近所の人と宅配の人以外出ないように」
といったら、そのあと実家に帰った時にインターホンのところに
『知らない人が来ても出ないこと』
と、自分で書いて貼り付けてありました^^;
まとめ
2回とも大事には至りませんでしたが、ヒヤッと肝が冷えた出来事でした。
母は迷惑電話に対しても個人情報を発してしまいます。
結婚相談の案内がかかってきた際に、
👵「80歳近いばあさんなので必要ありません!っていって切ってやったわ!」
😱😱😱
遠く離れた地に住む娘は、常に気が気ではない一人暮らしの母のお話でした。
来年春は父の七回忌。
一人暮らしの母を、父が今でも空から見守ってくれているのかもしれません。