先日、納品が多い日にバックヤードから出たところでお客様とぶつかりそうになりました💦
すぐに丁寧に謝罪をして、品出しに戻りました。
優しいお客さまで良かった😥
何かをお探しのご様子だったので、お声がけしてみました。
ビオフェルミン止瀉薬
消化の良い食べ物をお探し
40代くらいの男性のお客様。
手にはビオフェルミン止瀉薬を持っています。
👩「何かお探しですか?」
とお尋ねしてみたところ、
👨「下痢気味で食欲がないので食べやすいものを探しているのですが、お粥とかゼリー飲料はありますか?」
とおっしゃられたので、ゼリー飲料のところまでご案内をし、お粥のあるところも何番通路かをお伝えしました。
おそらくご本人ではなく、ご家族が体調不良の様子。
食欲がないということなので、ゼリー飲料の方が飲みやすいかな?と思ったのですが、お客様はゼリー飲料とお粥の両方をカゴに入れて爽やかな笑顔で
👨「ありがとうございます」
と言われて会計に向かわれました。
消化の良いものといえば、雑炊やうどんかな?
でも食欲がない時は、ゼリーやプリンのイメージです。
消化に良いものを調べてみました。
消化に良いもの
『消化に良いもの』とググってみたら…
脂質が少なく、繊維が少ないもの
お粥・煮込みうどん・とりささみ・白身魚・豆腐・卵・大根・バナナなど
ただ、下痢の時の食事についてはより注意が必要でした。
- お粥などを少量ずつゆっくりと
- にんじん🥕やほうれん草🥬などの野菜の裏漉しスープや柔らかく煮た物を
- 果物を摂る場合は柑橘類🍊は避けてすりおろしりんごなどを
そして、脱水に注意が必要なので、水分・電解質補給をしっかりと摂る必要ありでした💦
ご存じだったかもしれませんが、補足としてお伝えするべきことでした…失敗😥
急がれているようだったので、詳しいお話はお伺いしませんでしたが、下痢についてもお伺いしなければいけなかったのだと思います。
- 下痢はどのくらい続いているのか
- 無理に止めない方が良いこと
- 長く続いているようであれば受診勧奨すること
品出し中も、ビオフェルミン止瀉薬のことがずっと気になっていました。
外箱を見てみた
午後から医薬品の期限チェックをするように言われたので、ちょうど胃腸薬のところに来た時に、外箱をみてみました。
ビオフェルミン止瀉薬はタンニン酸アルブミンが入っています。
ああっ…、牛乳🥛アレルギーがないかもお聞きするべきでした😥
本当にダメダメな接客です。
ビオフェルミン止瀉薬の隣に並んでいるビオフェルミン下痢止めも見てみました。
タンニン酸ベルベリンが入っています。
似たような名前の成分の違いを、すっかり忘れてしまっています。
家に帰って持っている書籍で調べてみました。
タンニン酸アルブミンとタンニン酸ベルベリン
医薬品販売実務コンパクトブックで調べました。
タンニン酸アルブミンは、登録販売者の試験問題でもよく出てくるので聞き馴染みのある成分です。
タンニン酸アルブミン⇨牛乳アレルギーの方は禁忌
そして、登録販売者試験問題でもう一つ出てくるリゾチーム塩酸塩。
こちらは鶏卵アレルギーの方は禁忌の成分です。
- タンニン酸アルブミンは収れん成分で、腸粘膜のたんぱく質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜の保護・抗炎症に働く
- タンニン酸ベルベリンは同じく収れん成分ですが、腸粘膜の収れん作用・腸内殺菌作用に働く。苦みがなく、飲みやすい。
タンニン酸ベルベリンは、出血性大腸炎や細菌性の下痢には禁忌となります。
ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
こちらには注意すべき主な飲み合わせについて書いてありました。
- タンニン酸アルブミン×鉄剤⇨両者ともに作用が弱まってしまう恐れ
- タンニン酸アルブミン×ロペラミド塩酸塩⇨タンニン酸アルブミンがロペラミドを吸着し、ロペラミドの効果が弱まってしまう恐れ(※やむをえず両者を服用する場合には、2〜3時間あける)
さらに、ビオフェルミン止瀉薬にはロートエキスも配合されています。
- ロートエキス×抗コリン成分⇨抗コリン作用(口渇・便秘など)が増強する恐れ
止瀉薬も注意点がたくさんありました😰
ビオフェルミン止瀉薬とビオフェルミン下痢止め
こちらの違いをまとめてみました。
- ビオフェルミン止瀉薬…粉薬・5歳から服用可能・牛乳アレルギーの方は禁忌・機械の運転不可
- ビオフェルミン下痢止め…錠剤・11歳から服用可能・シャクヤクエキス配合で痛みに効く・機械の運転不可
似たような名前の止瀉薬ですが、成分や剤系が違うので、常に外箱を見て確認をしないといけないと思いました。
まとめ
以前嘔吐下痢の方に止瀉薬をご案内してしまい、副店長に後から聞いてみた時に
『下痢はなるべくなら止めない方が良いので、整腸剤や柴胡桂枝湯をおすすめする』よう言われました。
ヤマナオ先生も解説してくださっていました。
今回はお客様がすでに手にとって選ばれているものを否定するようで、踏み込んだ接客をするのをためらってしまいました。
もっと勉強をして、きちんと丁寧なご案内ができるように精進したいです。