50代で転職したものの、入社してみたらやはりブラック企業だった…。
求人票と実際の労働条件が違うといったトラブルに直面し、不信感が募っていきました。
この記事では、50代主婦がブラック企業を退職しようと決意した理由と、その時に感じたこと、経験した出来事をまとめています。
「辞めたいけど迷っている」「今の職場はもしかしてブラック?」と悩んでいる方へ。
「逃げるが勝ち」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
即日退職があっさり受理された
退職を申し出るにあたって、気になっていました。
雇用契約書には「1ヶ月以上前に申し出ること」と記載があり、口頭でも説明されました。
有給がある場合は最後に有休消化をするとして、最終退社日からさかのぼって1ヶ月前との説明でした。
「退職します」と言ってからの1ヶ月は居づらいなあ…
ましてや試用期間中なので、ほとんど役には立ちません。
仕事を教えてもらう先輩パートさんにも申し訳ない気持ちです。
それでも『梱包のスピードが早い』と先輩パートさんからのお褒めの言葉をいただいていたので、少しは役に立つのだろうか…などと考えていました。
すると、相談をした知り合いの薬剤師さんが私のブログを読んでくださり、メールをくださいました。
「辞める決断は素晴らしいことですが、一つ気になることがあります」
「1ヶ月前に退職を申し出るという規約を守る必要はありませんよ。規約違反をしたのは会社の方なのですから」
目から鱗でした。
確かに、知り合いの薬剤師さんがおっしゃる通りです。
よし、即日退職をするぞ!と決意をし、当日になりました。
お昼休みになったので上司に伝えようと思ったのですが朝から外出してしまって不在だったので、総務課の方に行きました。
担当の方を呼んでいただいて、打ち合わせテーブルの方に移動した時に私は言いました。
👩「退職させていただきたいと思います」
総務の方はメモに「退職」と書いた後、即答しました。
👨「いつ付けにしますか?」
👩「できれば本日でお願いします」
👨「わかりました。では上司に報告して手続きに入ります。午後には準備ができますのでもう一度こちらにきてください」
30秒で了承されました。
なんとあっけないことでしょう。
あんなに悩んだのが馬鹿らしいほどでした。
もしかしたら電話一本でもよかったのかもしれません。
しかし、それは大人としてあまり推奨されるものではないと思ったので、勇気を出して出社したのですが…
驚くことに理由は一切聞かれません。
まるで理由はわかっているかのようで、「ややこしいやつが辞めてくれて助かった」とでも思っているのかもしれないと疑心暗鬼になりました。
先輩パートさんに退職を伝えた日
その日は、先輩パートさん2人と出勤が一緒でした。
昼休みはずらしてとるので、50代パートのTさんと一緒です。
小声でTさんに言いました。
👩「Tさん、驚かないで聞いてください。私、今日で退職することになりました」
ものすごく驚かれていましたが、理由を説明すると驚かれるとともに納得していただけました。
私の時給が求人票と相違する問題は、上司が総務と電話でやりとりをしていたので社員の皆さんにも周知されていたのです。
Tさんはちょうどお休みだったので知らなかったようですが、もう1人の40代パートさんはなんとなく知っていたようです。
もう1人の40代パートOさんにも伝えると、かなり驚かれていましたが、
👩🦰「今日お時間ありますか?最後にお茶したいです」
と言ってくれて、就業後にお茶をすることになりました。
社員や上司の反応と心の整理
お昼休みが終わってから、女性社員の役職の方が私のところにやってきました。
「今日で辞めるんだってね。驚いたよ」
「求人票と時給が違うのはおかしいものね。私たちも聞いていてみんなおかしいと思ってたよ。何もしてあげられなくてごめんね」
主任さんは悪くないのに謝ってくださり、申し訳ない気持ちになりました。
ちょっとクールな厳しめの方で私は話しにくいと思っていたのですが、実際は優しい方でした。
そして梱包をしていると上司の声が聞こえてきました。
いつの間にか帰社していたようです。
退職の旨を伝えなければと思って、その上司のところに行きました。
👨「ああ、聞いてます。はいはい」
総務に伝えた以上にあっさりとした返事で、これまた拍子抜けしたとともに、やっぱり私には辞めて欲しかったのだとも思いました。
まとめ|ブラック企業を辞めて、心から「よかった」と思えた日。
就業後に先輩パートさんとお茶をし、ランチでもさまざまな事実を知ることができました。
働いていたわずかな期間でも、次々と出てくる信じられないような内情に、私は「辞めて本当によかった」と改めて実感しています。
これ以上詳しくは書けませんが、今回の経験を通じて、やはり職場選びは慎重にすべきだと痛感しました。
私自身も反省すべき点はありますが、どちらにしても長く続く職場ではなかったと今は思えます。
次はもっと、自分に合った働き方を目指して、また一歩踏み出そうと思います。
🔗【このシリーズはこちら】
▶ 【前編】50代で転職したけれど…ブラック企業に気づいたきっかけ【前編】
▶ 【後編】50代でブラック企業を辞めたその後|辞めてよかったと思えた理由【後編】
🔔 【次回|再出発編へ】
このあと私は再び転職活動を行い、心身ともに穏やかに働ける職場を見つけることができました。
次の記事では、50代で再スタートを切った私の転職活動と、その後についてお話しします。