先日私がレジ業務をしていると、学生バイト君がやってきました。
👨🦱「とろみってなんですか?」
お客さまに尋ねられたようです。
少しの間レジ業務を代わってもらって、接客を交代することにしました。
とろみ剤
介護の資格を取った時に勉強した
とろみと言われても大学生さんは「なんですか、それは?」になるのでしょう。
自宅に帰ってから大学生の次男にも聞いてみましたが、「なにそれ?」と言われました。
私は7年近く前に、『介護職員初任者研修』の資格を取りました。
実習では、とろみ剤の試食もありました。
ご高齢になって飲み込みの力が弱くなった方の食事の際、誤嚥を防ぐためのものです。
すぐにお客さまを、介護用品コーナーへとご案内しました。
🙍♀️「介護施設から持ってきてって言われたの」
当店には3種類ほど置いていますが、お客さまはこちらを選ばれました。
後からよくみると、こちらもサラヤのものではありませんか!
サラヤという会社が、介護用品も販売しているとは知りませんでした。
続けてお客さまは言いました。
🙍♀️「これは、中身は片栗粉でできているの?」
私はパッケージの裏を見てみました。
👩「デキストリンと書いておりますので、片栗粉ではないようですね」
🙍♀️「まあいいわ、これにする。クーポン使えるよね?」
👩「はい、お使いいただけます。ありがとうございます」
お客さまが、とろみ調整食品をカゴに入れられました。
レジで言われたこと
レジ業務が終わり納品していたのですが、レジ応援に呼ばれました。
レジに行くと、あのとろみ調整食品をご購入されるお客さまの順番でした。
クーポンをお預かりして商品をスキャンしていると、お客さまに話しかけられました。
🙍♀️「ここはすぐにレジ応援にきてくれるからいいわ。〇〇というドラッグストアはなかなか来ないから、こっちの方が家から遠いけれどいつもここを利用するの」
👩「そうですか。それはいつもありがとうございます。そう言っていただけて、励みになります」
🙍♀️「こういう意見はなかなか聞かないでしょう。だから私は言うのよ」
👩「貴重なご意見をありがとうございます」
最後はなんだか恩着せがましい言い方になっていましたが😅、それでも褒められると嬉しいものです。
話しかけられながらのレジ業務、危うくクーポンを読み込み忘れるところでした💦
寸前で気が付いたので、画面を戻してクーポンを通してセーフ。
これで間違えたりしたら、逆にクレームにつながったに違いありません💧
レジ応援が早くてもクーポンを通し忘れていたら、お客さまをもっとお待たせすることになるのですから…。
それにしても「とろみの成分は片栗粉?」と言われた言葉が気になったので、帰ってから調べてみました。
デンプンの種類
結論から言うと、デキストリンもデンプンの仲間でした。
デンプンにはいろいろな種類があるのですね。
- タピオカデンプン
- サゴデンプン
- 馬鈴薯デンプン
- コーンスターチ
- 小麦デンプン
- 甘しょデンプン
- 米デンプン
- アルファ化デンプン
- 加工デンプン
- デキストリン
ブドウ糖という砂糖の仲間がたくさん集まってできたものを『でんぷん』というのですが、集まっているブドウ糖の数によって呼び名は違うそうです。
ブドウ糖が数個集まったものから、でんぷんよりもちょっと少ない数まで集まったものをデキストリンというのだそうです。
デキストリンは、酸や熱、酵素(こうそ)を使ってでんぷんを分解することによって作られています。
このとき、酸や熱、酵素の使い方を変えることで、デキストリンの大きさ(ブドウ糖の数)を調整することができるそうです。
大きさや作り方がちがうと、できたデキストリンの性質もちがうようです。
少し甘味があったり全く甘くなかったり、冷たい水に溶けたり溶けなかったり、水に溶かしたときにサラサラだったりねばねばだったりと、いろいろな種類のデキストリンがあるようです。
食物繊維不足を補うのにお薦めの、『難消化性デキストリン』は、とうもろこしのデンプンから作られているそうです。
デキストリンと聞くと、なんだか体に悪そうな添加物のイメージでしたが、難消化性デキストリンは特定保健用食品(トクホ)の関与成分としても許可されているものです。
デキストリンがデンプンの一種とは、知らなかったです。
まとめ
ドラッグストアでは、本当にいろいろなことを聞かれます。
まだまだ知らないことだらけですが、こうしてお客さまに尋ねていただくことで、私も勉強になります。
とろみは手軽に使える分、使用する量や作り方を守らないと、逆に誤嚥につながる恐れがあると書かれたサイトも見かけました。
ご家庭で使われるとお聞きした際は、加えてご案内できたら良いかなと思いました。